バカ映画フォー!ここまで突き抜けると見ていて気持ちが良い。
「バトルシップ」(2012米)
ジャンルSF・ジャンルアクション
(あらすじ) ハワイで自堕落な日常を送る青年ホッパーは海軍勤務の兄に諭されて軍に入隊した。恋人レイクスの父が海軍提督だったことから彼は一念発起する。そして、このたびハワイ沖で日本の自衛隊と合同演習することになった。提督に一人前の士官であるところを見せようとするホッパー。しかし、演習相手である自衛艦艦長ナガタとひょんなことからトラブルを起こしてしまい退官を命じられる。そこに謎の宇宙船が現れて‥。
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(レビュー) 宇宙船と海軍の戦いを迫力の映像で描いたSFアクション作品。
タカラから発売された輸入ゲーム「レーダー作戦ゲーム」を元にしているらしい。‥と言ってもゲームにストーリーがあるわけではないので設定やキャラは全部新たに作られている。
正直、作りは突っ込みどころ満載で決して褒められた出来ではない。しかし、そこを一々気にしていたらこの手の大味な映画は見れないだろう。大体によって出だしからしてこの映画は「バカ映画ですよ~」というシグナルを早々に出している。見る方としてもそういうスタンスでのぞむべきだ。
そして、この手の映画はいかにノリの良いエンタメに特化しているか?そこを評価するべきだと思う。その観点からすると、本作は水準以上の出来になっていると思う。今作はとにかくフラストレーションを発散させるような作りに徹している。多少のご都合主義はこの際目を瞑ってでも乗っかる‥それくらいの意気込みで見よう。
基本的なシノプスはよくある成長ドラマで取り立てて目新しくはない。主人公にとっての乗り越えるべき敵、挫折と悲しみを味あわせる事件、成長を促すライバル、勝利の達成を祝うヒロイン等、ハリウッド式レトリックに則った大変律儀なシノプスだ。
ただ、序盤の性急な展開は雑であるし、中盤からストーリーが分岐してしまうのは少し野暮ったく感じた。後半の時間経過もかなりいい加減な所がある。全体的にもう少しスッキリとした構成を心掛けてほしかった。
とはいえ、それを差し引いてもクライマックスにかけてのボルテージの上げ方はよく考えられていると思った。伏線の回収も見え見えではあるがきちんとされているし、アクションの見せ場も元のゲームのアイディアが上手く効いている。頭を使わないバカ映画然とした爽快感と言えばいいだろうか‥。つまり、意外性はないが見る側が望む方向へストーリーが展開されていくので、気持よくこのテンションについていけるのである。たとえるなら
「マクロスF~サヨナラノツバサ~」(2011日)のクライマックス。あの勢いを実写でやっちゃった‥そんな感じである。
また、劇中には様々なオマージュが混入されており、このあたりも知っていると中々楽しめる。むろん、作り手側もダサイ、クダらないという突っ込みはオール・ウェルカムの方向だろう。
挿入歌はロックン・ロール、特にAC/DCがフィーチャーされており、それに合わせるかのように劇中でもドーパミンが放出されまくっている。この選曲も大変頭が悪くてGood!
キャストで目についたのは自衛艦艦長役ナガタ役を演じた浅野忠信だった。かなり美味しい役所だと思う。これを足掛かりに今後のハリウッドでの活躍を期待したい。
一方のホッパー役は今一つ弱いか‥。成長ドラマと言っても浅薄なシナリオなので、彼の葛藤は前面に出てきにくい。もう少しアクの強い個性派俳優を持ってきてキャラクターの主張を図っても良かったような気がした。何しろ恋人の父ちゃんは、昨今タフなオヤヂ俳優として新境地を切り開きつつあるL・ニーソンだし‥。
今晩は、ありのひろしさんへお久しぶりです。この作品は、あのユニヴァーサル映画の生誕100周年記念作品というもう一つの顔があるんですよね。それから、現在「トランスフォーマー」のおもちゃでおなじみのタカラは、「プラレール」や「トミカ」のトミーと一つになって「タカラトミー」という新たな会社として再スタートしてるそうです。また、この作品は「ハズブロ社」が制作に全面協力してるそうです。また、僕は「仮面ライダー×スーパー戦隊スーパーヒーロー大戦」という作品を見たのですが、あのゴーバスターオーに、仮面ライダーフォーゼの「ロケット&ドリルユニット」を両腕と両足に装着させるのは少し反則の様な気がするのですが…。(でも、あれがなかったら「戦隊ライダー宇宙キック」という「スーパーリミットブレイク(必殺技)」は生まれなかったかもしれない。)ブルーバスターが「イトカワを超えたぞ!」のセリフにも驚きましたし…。また、「探偵BARにいる」でスポーツバーのオーナー役と「誘拐ラプソディー」で主演(元俳優の押尾学氏の代役で、岸田役を担当。)そして監督もしている榊英雄さんが、特命部司令官黒木タケシさんを演じているのですが、僕はテレビ番組での「特命戦隊ゴーバスターズ」を見ているのですが、「探偵はBARにいる」でのスポーツバーのマスターを演じてる時のよりも凄くかっこいいですよね。
こんばんは、にょろ~ん。さん。
ハスプロが製作に関わっているだけあってそこはかとなく「トランスフォーマー」っぽい箇所が幾つか見られましたね。VFXについてはおそらく遜色ないクオリティーだと思います。特に、あのタイヤのマシーンなどは、見ればなるほどと思ってくれるかと。
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