先日、富士見市にオープンした
「TOHOシネマズららぽーと富士見」に行ってきました。そこで
「パシフィック・リム」(2013米)のMX4D版を鑑賞してきたので、そのレポートをしたいと思います。

まず、4Dって何?という人もいると思うので、簡単に説明を。
「アバター」(2009米)以降3D映画がたくさん作られるようになり、今では3D映画は広く一般的に知られるようになりました。映画の世界の迫力を立体的に体験できるように、主にハリウッドのアクション大作で3D映画はたくさん作られています。
そして、この3D映画に様々な付加価値を加えたのが今回紹介する4D映画という物です。上映する映画そのものは従来の3D映画ですが、シートに様々なギミックを施すことによって、観客が更に画面の臨場感や迫力を体験できる‥と言う仕掛けになっています。つまり、観客は画面に写っているアクション・シーンを、まるでアトラクション感覚で楽しむことが出来る‥というのが4D映画なわけです。
4D映画のギミックには主に次のようなものがあります。
1.映像に合わせてシートが揺れる
2.ミストやエアーが出る
3.匂いが出る
4.フラッシュが発光する
こうした様々な仕掛けが画面に合わせて繰り出され、それによって観客は映画の世界にドップリと浸かることができます。
尚、日本には今の所、2種類の上映方式があります。2013年に名古屋の「中川コロナワールド」に登場した4DXという方式と、今回自分が鑑賞したMX4Dという方式です。開発会社が夫々に違うのですが、基本的な仕様は同じです。
更に、4D映画について知りたい方は、詳しくまとめているサイトがあるのでそちらを参照してください。
日本の4Dシアター、4Dシートの映画館 さて、いよいよ本題に入っていきますが、今回見た「パシフィック・リムMX4D版」は、”映画を体感する”という意味では、かなり楽しめました。ご存知の通り、この映画は巨大ロボットとカイジュウが派手な戦いを繰り広げるSFアクション映画です。4D鑑賞にはもってこいの映画であり、戦闘シーン時にはシートが前後左右に大きく揺れ、まるでイェーガーのコクピットにいるような、そんな臨場感を味わうことが出来ました。
こちらがシートです。

1.映像に合わせてシートが揺れる
まず、序盤のジプシー・デンジャーの出撃シーンで思わず声が出ました。上から下に落ちる映像に合わせて、座っているシートが前傾になり、落下する感覚が味わえました。更に、戦闘シーンになると揺れは大きくなり、少し大げさな表現になってしまいますが、椅子に背中を叩きつけられるような感覚が味わえました。したがって、体調の悪い人は鑑賞を避けた方が賢明でしょう。想像していたよりもかなり大きく揺れますので。
2.ミストやエアーが出る
ミストとエアーも序盤の嵐のシーンから体験できました。いずれもそれほど強くはなく、かすかに感じられる程度です。ミストはこの時に1回出ました。その他のシーンで、もう1回くらい出たような気がします。エアーは何度も出ました。いずれも耳の後ろ方から吹き付ける感じです。
3.匂いが出る
どこから出ているのか分かりませんでしたが、臭いも時々感じられました。主に戦闘シーンだったのですが、ただ臭いと言っても今回の映画の場合は特に必要となるシーンはないので、このあたりは余り効果的とは思いませんでした。むしろ、こういうギミックは他の映画の方が合いそうです。料理が出てくる映画とか‥。肝心の匂いはポップコーンのキャラメル味のような甘い臭いでした。
4.フラッシュが発光する
フラッシュも戦闘中に劇場上部の左右のライトから何度も発光してました。「パシフィック・リム」は夜や海中といった暗い所での戦闘シーンが多いのでこれは結構効果的だったと思います。
5.他に細々と
このほかに、時々シートの背もたれが振動したり、足元にかすかな振動が感じられたり、中々面白い仕掛けがありました。
以上が今回の鑑賞報告です。
ここからは少し文句になりますが、システムのトラブルで香港戦の途中からシートが動かなくなりました。今回はプレショー的な意味合いのリバイバル上映。しかも料金が約半額だったので(通常は1800円+4D代1000円+3Dメガネ代100円)、映画館の方としても調整の意味合いがあったのかもしれません。本番(?)はしっかりとメンテナンスをして欲しいものです。今回は観客全員に代金が返金されました。
また、劇場に入る際は膝の上に置ける物以外はロッカーに入れるように言われます。劇場の傍に100円ロッカーがありますのでそこに大きな荷物は入れてください。

最後に劇場の全体的な作りは、新しいだけあってとても綺麗です。シートは4D仕様という事でゆったり座れる大きさで、座り心地も良いです。スクリーンの大きさは11.0×4.6mとまずまずの大きさ。座席は108+車椅子用スペース2とそれほど多くはありません。4Dなので通常のシートよりも幅を取るため、この程度になっているのでしょう。

尚、MX4D方式の劇場は今後続々と都内にも出来ていくようです。6月中に「TOHOシネマズ新宿」と「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」に新しく設置されますので、機会があればそちらへも足を運んでみたいです。
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先日、イベントで大阪に行ったついでに、神戸映画資料館という施設があることを知り覗いて来ました。

ドアを開けるとそこはカフェ。あれ?間違えたかのかな?と思い、店内を良く見ると棚には大量の書籍、映写機などの展示物があり、どうやらそれをゆっくり見ながらお茶できるというのがここの作りらしい。
写真撮影可ということだったので、珍しい展示物を色々撮ってきました。



無声映画時代の手回し映写機。これは貴重。


戦後、GHQによって普及された16ミリ映写機。プロパガンダ的意味合いが大いにあったことが想像できます。

このあたりになると、何となく見慣れた感じのものになってくる。「ニュー・シネマ・パラダイス」(1989伊)を思い出してしまった。
隣には映写室があり映画が上映されていました。この日は阪神大震災から15年目ということで、それに関したドキュメンタリーでした。他にも珍しい作品がラインナップされていて、例えば名匠J・フォードの未公開作品等のタイトルもあり、かなりマニアック‥(^_^;
また、会員になれば別室の「資料室」の使用が可能になるとのこと。そこで貴重な資料が閲覧できるそうです。流石に、地元民でもなければ中々通うことは難しいので、今回はコーヒーを注文して店内の書籍を閲覧することにしました。しかし、かなり古い雑誌もあったので、珍しさもあってついつい読み込んでしまった‥。

これは相当古い「シナリオ」。市川崑と新藤兼人の対談が面白かった。
他にも「キネ旬」の手塚治虫と石上三登志の対談なんかも面白く読んだ。ギラーミン監督によるリメイク版「キングコング」(1976米)は残虐なシーンが尽くカットされたらしい。コングが人間をバリバリ食うシーンなんかもあったそうで、それらが削除されてしまったことについて、お二方の反意が論じられていた。
最寄り駅は新長田駅。徒歩5~10分程度でアクセス条件が良いし、店内はつい長居したくなるようなアットホームな感じで、映画好きなら一度は覗いて見ても良いかもしれません。
神戸映画資料館HPその他記事
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今現在ある映画レビューコーナーの引越しを検討中です。
とりあえず、少しずつ準備を進めていきたいと思います。
まずはテストを兼ねて初投稿。
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