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陸軍中野学校 竜三号指令

人気スパイシリーズ第3弾。
陸軍中野学校 竜三号指令 [DVD]陸軍中野学校 竜三号指令 [DVD]
(2012/06/29)
市川雷蔵、加東大介 他

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「陸軍中野学校 竜三号指令」(1967日)星3
ジャンルサスペンス・ジャンルアクション
(あらすじ)
 日中戦争を終結させるために渡航した日本の和平交渉団が何者かによって襲撃された。草薙中佐の命令で椎名次郎が事件が起こった上海へ飛ぶ。現場には1枚の銀貨が残されていた。次郎はその出所を突き止めようとナイトクラブの賭博場に潜入する。そこで彼は同僚の杉本に再会した。実は、彼もこの賭博場に出入りしている不審な人物を調査していた。
映画生活

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(レビュー)
 市川雷蔵主演の「陸軍中野学校」シリーズ第3弾。

 今回、雷蔵演じる次郎が捜査するのは中国で起きたテロ事件。これには親日派で有名な事業家が関係しているのだが、それを調査するうちに彼はある人物にぶち当たる。それが杉本が調べる賭博場の裏の仕組みに繋がっていく。推理劇としては中々良く出来ていると思った。
 ただし、駆け足気味な展開のせいで、黒幕の動機が弱かったり、関係者の繋がりがよく分からなかったりといった欠点はある。全体のボリュームを削ぎ落せばこのあたりは改良されたかもしれないが、やはりお手軽に仕上げたプログラムピクチャーの限界だろう。小品の割に欲張りすぎたという印象だ。

 監督は森一生から田中徳三にバトンタッチされている。前作の平板さに比べれば今回はかなり挽回している。田中徳三も森一生同様、職人監督としての技量に長けた監督であるが、やはり一枚上手という感じがした。尚、彼は他に「悪名」シリーズ、「眠狂四郎」」シリーズといったヒットシリーズも手掛けている。娯楽の何たるかをよく弁えていると思った。

 たとえば、賭博場のシーンや薄汚れた街路のシーンなどは、硬質なノワールタッチも相まって雰囲気がよく出ていた。また、クライマックスの金庫破りは、次郎の焦燥と危機感が絶妙なカットバックで演出され、さながらヒッチコック映画のような盛り上がりが感じられた。こうしたメリハリを効かせた各所の演出は見応えがある。

 ただ、これはシナリオ上のご都合主義だろう。所々で強引な個所が見つかった。たばこの火でモールス信号とは、また随分と凝ったアイディアだが、作品内リアリティを考えた場合これは流石に無理がある。また、死のカードもいつの間にポケットに入っていたのか‥。こうした細かな部分での粗が気になった。

 ラストは中々洒落ている。これはクールな次郎の精一杯の皮肉を込めた"仕返し″に思えた。このシリーズは時々こうして次郎のユーモアを引き出して見せるのだが、そこもまた今シリーズの魅力の一つである。
[ 2013/04/24 00:50 ] ジャンルアクション | TB(0) | CM(2)

お疲れ様です。
昨日ラストシーン見直して、
なるほどなと思った次第です。
同僚の杉本の最期もむなしく、史実どおりの椎名や草薙中佐の望まない結末となりましたが、
国内のみのロケでよくぞここまでの世界観を醸成出来たと思います。
ただまぁ、前作ほどでは無いにせよ突込みどころはかなりありましたが…。
今回はこれにて。
[ 2013/04/25 07:52 ] [ 編集 ]

こんばんは。
本作はセットも含め、苦しい算段の中でロケは各所で効いてると思います。
同じ大映なら「兵隊やくざ」シリーズ、東宝なら「独立愚連隊」シリーズも然り。
今と違ってロケーション選定にそれほど苦労しなかったのかもしれません。
[ 2013/04/26 02:05 ] [ 編集 ]

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