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映画ありのまま

こんにちはorはじめまして、ありのと申します。 ここは見た映画について気ままにレビューを垂れ流すブログです。

愛の神、エロス

2013.11.16(00:33)
3人の世界的監督たちによる愛とエロスをテーマにしたオムニバス作品。
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(2005/12/22)
コン・リー、チャン・チェン 他

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「愛の神、エロス」(2004米伊仏中国)星3
ジャンルロマンス・ジャンルエロティック
(あらすじ)
 愛とエロスについて描いたオムニバス作品。
 第1話は高級娼婦と仕立て屋の恋、第2話は広告クリエイターが夢の女に翻弄されていく話。第3話は失恋した男が海辺の古い屋敷に住む女と一夜を共にする話。
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(レビュー)
 世界で活躍する名監督たちが共作したオムニバス作品。W・カーウァイ、S・ソダーバーグ、M・アントニオーニといった個性派が夫々の持ち味を出しながら、愛とエロスについてユニークに描いている。

 個人的にはカーウァイが監督した第1話に最も引き込まれた。数年に渡る男女の密やかな愛が静かなタッチで語られていて、繊細な演出、美しい映像共に見応えがある。このオムニバスはエロスをテーマにしている。それゆえ、序盤に高級娼婦と仕立て屋のセクハラめいた場面が出てくる。しかし、その後は音や小物のみでエロスを表現し、この卓越したセンスには脱帽だった。そして、最終的に二人はプラトニックな愛を貫いており、これも儚げで美しい余韻を残す。どこかこの世の物とは思えぬ寓話色も感じられ、同監督作の「花様年華」(2000香港)なんかも想起させた。尚、撮影は同じC・ドイルである。彼のカメラも良い仕事をしている。

 第2話はS・ソダーバーグの作品である。こちらはファムファタール物を地でいくようなストーリーだが、ちょっとスパイスを利かせたオチが良かった。このオチをどう捉えるかは見た人それぞれに託されるが、彼ならではのシニカルさが感じられる。カラーとモノクロを織り交ぜたクールな画作りには、いかにもソダーバーグらしいスタイリッシュな感性が伺える。今回は彼自身が撮影監督も兼務している。

 第3話はM・アントニオーニの作品である。実は、自分が一番期待したのは今作だった。というのも、アントニオーニの新作と言えば「愛のめぐりあい」(1995仏伊独)以来、約10年ぶりとなる。彼の作品を久しぶりに見れるというので大変興味深く鑑賞した。
 今回は一夜のアバンチュールを軸に展開される男女3人による幻想的な愛のドラマとなっている。3本の中では最もストレートにエロスが表出した作品であり、この中では最高齢であろうアントニオーニのの飽くなき"性”への追及には度肝を抜かされた。
 また、美しいロケーションも見所である。果てしなく続く青い海、まるでこの世の楽園を思わせる湖畔、古い石造りの屋敷等、30分という短い尺の中にこれだけの美的感性が詰め込まれた所にアントニオーニの円熟味が感じられた。浜辺で二人の女が全裸でダンスするラストシーンも忘れがたい。

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