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フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)

終盤が惜しまれる。これは劇場公開版を見た方がいいかも?
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(2013/11/08)
高島忠夫、ニック・アダムス 他

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「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」(1965日)hoshi2.gif
ジャンル特撮・ジャンルアクション
(あらすじ)
 第2次世界大戦末期、ドイツから日本にフランケンシュタインの心臓が運びこまれる。ナチスはそれを使って人造兵器を作ろうとしていた。しかし、戦争が終わると、その計画は研究者の間から忘れ去られてしまった。それから15年後、広島で遺伝子研究をしているボーエン博士と戸上助手は、不思議な少年に遭遇する。2人は洞窟に隠れていた少年を見つけ出して彼を保護する。実はその少年はあのフランケンシュタインの心臓から作られた怪人だった。その頃、秋田の油田地帯に地底怪獣が現れる。
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(レビュー)
 東宝がアメリカの製作会社と提携して作った怪獣映画。戦争の申し子フランケンシュタインと地底怪獣バラゴンの戦いが円谷英二の特撮を交えながら描かれている。

 フランケンシュタインの悲劇のドラマは「キングコング」に似ている部分もあるが中々見応えがあった。wikiによれば、当初はアメリカ側から「キングコング対フランケンシュタイン」の企画で持ち込まれたらしい。それが二転三転して今作に繋がったということだ。企画自体は様々な原因で流れてしまったが、フランケンシュタインの設定にはキングコングの設定が受け継がれているような気がした。
 例えば、洞窟から人間に保護される所、檻に閉じ込められてマスコミの好奇の目に晒される所、ヒロイン・戸上との親交等、キングコングが辿るドラマを連想させる。ラストも悲劇的な末路を迎える。ただ、何故か唐突に巨大ダコが登場して格闘するので頭を抱えてしまったが‥。何の脈絡もなく登場した巨大ダコが謎だらけである。これではクライマックスの戦いに水を差された感じがして釈然としない。

 これについてもwikiを見ると色々と事情が書かれている。どうやら今作には劇場版とTV放映版の2通りがあり、巨大ダコが登場するのはTV版の方らしい。ただ、どうしてラストを変更してしまったのか?その理由はwikiを見てもよく分からない。
 ここでのフランケンシュタインとバラゴンの戦いは、山火事をバックにした大変迫力のある映像になっている。二体の決着でそのまま終わっていれば綺麗なエンディングだったに違いない。しかし、突然何の関係もない巨大ダコが登場してフランケンシュタインと戦い始めてしまうので白けてしまった。

 特撮的な見所は、やはりこのクライマックスシーンとなる。それ以外では、フランケンシュタインが戸上の団地を訪れるシーンも見応えがある。フランケンシュタインは体長20メートル前後で、丁度3階建てくらいの高さになる。フランケンシュタインは普通の人間が演じているので、セットもそれに合わせてリアルに作られている。これはよく出来ていると思った。

 人間ドラマの方は、戸上とフランケンシュタインの交流が一つに見所になっている。それと研究者たちの葛藤。これも全体を貫く芯を成すドラマとなっている。いずれも、まずまずの出来栄えである。
 ただ、欲を言えば、ボーマン、戸上、フランケンシュタインの関係をもっと追及しても良かったように思う。戸上はフランケンシュタインを「坊や」と呼んで愛情を注ぐことから、おそらくこの三者は疑似家族のような定義付けにしたかったのだろう。しかし、ボーマンは前半こそヒューマニズムの見地からフランケンシュタインを擁護していたが、後半になると完全に研究対象としてしか見ていない。少し薄情な感じを受けてしまった。
[ 2014/03/13 00:58 ] ジャンル特撮 | TB(0) | CM(0)

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