映画ありのまま
初めましてorこんにちは。
わりと気ままに映画の感想を(妄想を交えて!)書き綴っています。ぜひ楽しんでってください〜(´ー`)ノ
(2008.4.15連絡事項)
少しずつですが記事が増えてきたので、50音字で検索出来るように プラグインを設置しました。
とはいっても、まだまだショボイですが‥。ぜひご利用ください。
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夏の夜は三たび微笑む
2008.03.26(15:31)
I・ベルイマンのコメディは今回初めて見た。やはり巨匠と呼ばれるだけあって、喜劇でも作りが丁寧だった。
![]() | 夏の夜は三たび微笑む (2002/07/25) グンナル・ビョーンストランド、ウッラ・ヤーコブソン 他 商品詳細を見る |
「夏の夜は三たび微笑む」(1955スウェーデン)

ジャンルコメディ・ジャンルロマンス
(あらすじ)
20世紀初頭のスウェーデン。弁護士のフレードリックは若い娘アンと結婚している。年が離れすぎているせいで、フレードリックは未だにアンと初夜を迎えていない。アンの不満は募るばかりだ。そんな彼女に義息子ヘンリックが密かに想いを寄せていた。その一方で、フレードリックは人気舞台女優デジレとの情事に熱を上げていた。しかし、デジレにはマルコム伯爵というパトロンがいた。その夜、フレードリックとマルコムがデジレの部屋でかち合う。一触即発の事態はデジレの仲裁でどうにか収まったが、問題は翌日に持ち越される。デジレの母がフレードリック家とマルコム家を晩餐会に招待したのだ。
(レビュー)
実はこれまでI・ベルイマン監督の作品は重厚でシリアスなものしか見たことが無かった。本作は氏にしては珍しい喜劇である。しかし、喜劇と言って侮ることは出来ない。テンポの良い話運び、キャラ立て手際の良さなど、かなりハイレベルな作品になっている。
また、物語の底辺では人間の嫉妬や虚栄といった陰の部分がしっかりと確認できるのも、いかにもベルイマン作品らしく見応えがある。それらを正面切って描いているわけではない。上手く”笑い”のオブラートに包み込んで見せているあたりが実に心憎い。
そして、この映画で見事なのは結末だと思う。人間の暗部を残酷な笑いへと結びつける、一連の蓄積がここで全て吹き飛ばされてしまう。不謹慎ながら爽快感すらおぼえてしまった。
ここでサブキャラに過ぎない女中ベトラを持ってくるのは、端的に見ると強引な気もするが、不思議と違和感を感じさせない。おそらく、本作における愛憎劇で唯一彼女にまつわる恋愛だけが温かさを持っているからだろう。
こうやって見てくると、彼女を含めた全登場人物達がこのドラマに欠くことのできない完璧なアンサンブルを形成していることが分かる。実に無駄のない配役とプロットだ。
一番笑ったのは、デジレの部屋にマルコム伯爵が泥まみれの姿で入ってくるシーンだった。この前のシーンでフレードリックが水溜りに尻餅をつくシーンが出てくるのだが、その場面との絡みから言っても上手いと思わせる演出だ。と同時に、マルコム伯爵のキャラクターを紹介する上でも実に手際の良い演出だと思う。フレードリックの恋敵、言わば悪役なわけが、その滑稽な姿から「あぁ、この男も憎めない一面を持っているんだな」と一発で思わせてしまう。


殿堂級
傑作
今一つ
ダメダメ











