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モンスター上司

2015年まずは笑っていきましょー!
モンスター上司 [Blu-ray]モンスター上司 [Blu-ray]
(2012/09/05)
ジェイソン・ベイトマン、チャーリー・デイ 他

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「モンスター上司」(2011米)星3
ジャンルコメディ・ジャンルサスペンス
(あらすじ)
 上司の嫌味に耐えながら昇進を夢見てひたすら仕事に専念するサラリーマンのニック。婚約者がいながら女性歯科医のセクハラに悩まされている歯科助手のデイル。2代目のバカ社長のせいで勤めていた会社が倒産しかかっているカート。3人は夜のバーで仕事の愚痴をこぼしながら酒を飲み合う仲だった。ある日、ついに頭にきたニックが上司を殺すと言い出す。3人はこれに意気投合し、夫々の上司を殺そうと殺し屋を雇うことにする。

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(レビュー)
 横暴な上司に悩まされる3人の男たちが交換殺人を目論んでいくブラック・コメディ。

 「モンスター上司」という邦題は中々面白いタイトルである。モンスター・ペアレンツという言葉が流行ったから、おそらくそれに引っ掛けた邦題であろう。ちなみに原題は「HORRIBLE BOSSES」である。したがって意味合いとしてはこれで合っているように思う。

 ここに登場する3人の主人公は皆、職場でパワハラ、セクハラを受けている男たちである。リアルに描けばひたすら悲惨な話になるが、それを気軽に見れるコメディに料理した所がいかにもアメリカ映画らしい。そして、ちょっとした毒を利かせながら社会を風刺した所も中々鋭い。こういうテイストも昔ながらのアメリカ映画である。

 物語は殺し屋が登場した所からいよいよ本題に入っていく。彼らはこの殺し屋から交換殺人のアドバイスを受けて(彼が殺人を請け負わない所が可笑しい)、どうやって殺害するのか?あれこれ試行錯誤をしていく。もちろん、彼らは皆、ボスに虐められている気弱な連中なので、実際に人殺しする度胸などは無い。上司の邸宅に忍び込んでドジを踏んだり、女性上司の誘惑にのって痛いしっぺ返しを食らったり、やることなすこと全て失敗に終わる。今作はそこが面白く描けている。

 しかし、考えてみれば、世の中には実際に彼らと同じように心労が極まっている人達がたくさんいることも忘れてはならない。そういった人たちのことを思えば、この映画は実に洒落にならない話とも言える。ふと現実に立ち返ってみることで、ここに登場する3人のモンスター上司が本当に憎たらしくなってしまうのも事実で、そのあたりがこの映画。大変良く出来ている。

 そんな憎々しいモンスター上司を演じた3人の俳優達の演技。これは本作の大きな見所である。
 まずは、ニックの上司を演じたK・スペイシーの演技が絶品だった。伊達にオスカー受賞の経歴を持っているわけではない。こういう役も実に手堅くこなしている。ネチネチとニックを虐める陰湿さは、いかにも彼にしか出せない嫌らしさだろう。特に、祖母の葬式に出たい言うニックを見下して嘲笑する辺りは、さすがの貫録の演技である。
 また、デイルの上司を演じたJ・アニストンのセクハラ演技も、ここまでするか?という大胆さで驚かされた。
 更に、カートの上司を演じたC・ファレルのボンクラ振りも堂に入っている。しかも、外見が衝撃的である。どこかで見たことがある顔だなぁと思っていたが、映画を見ている最中は全然気付かなかった。それくらい大胆な役作りをしている。
 このように悪役3人はかなり濃い味系のキャストで固められている。

 一方の虐められる方の3人、つまり今作の主役たちだが、こちらは悪役3人に比べると少々キャラが弱い。デイルはドジでお調子者という役回りが印象的だったが、ニックとカートはキャラが重なるので今一つ個性がはっきりとしない。こちらにも悪役に負けないくらいの押しの強いキャストが欲しかった。

 尚、殺し屋を演じたJ・フォックスはキャラが立っていて良かったと思う。マザー・ファッカー・ジョーンズという異名(実は自称)でいかにも闇の殺し屋という風体で登場してくるが、これがてんで見かけ倒しなヘタレ野郎で、殺しなど一度もしたことが無いというコソ泥である。しかも、彼が3人に交換殺人のアドバイスする時に例に出すのが、「ヒマラヤ杉に降る雪」(1999米)という一般的には余り知らていない地味な映画である。普通はここでヒッチコック監督の「見知らぬ乗客」(1951米)あたりを出すのが常套だろう。しかし、この映画はそれを敢えて外してして、こんなマニアックなネタを仕込んでくる。中々侮れない作品である(笑)
[ 2015/01/04 17:08 ] ジャンルコメディ | TB(0) | CM(0)

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