映画ありのまま

初めましてorこんにちは。
わりと気ままに映画の感想を(妄想を交えて!)書き綴っています。ぜひ楽しんでってください〜(´ー`)ノ 
(2008.4.15連絡事項)
少しずつですが記事が増えてきたので、50音字で検索出来るように プラグインを設置しました。
とはいっても、まだまだショボイですが‥。ぜひご利用ください。

真夜中のピアニスト

2008.04.01(04:18)
青春映画はどこか屈折していた方がいい場合もある。
この作品の主人公は本当に屈折している。そこが魅力的だ。
真夜中のピアニスト DTSスペシャル・エディション真夜中のピアニスト DTSスペシャル・エディション
(2006/05/26)
ロマン・デュリス、ニール・アルストラップ 他

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「真夜中のピアニスト」(2005仏)星3
ジャンル青春ドラマ
(あらすじ)
 不動産ブローカーをしているトマがこの仕事を選んだのは同業である父の影響だ。かつては、著名なピアニストだった亡き母の元でピアニストを目指していた時期もあった。それが今では半ば暴力の世界に足を踏み入れてる。ある日、偶然母の元マネージャーに再会する。オーディションの誘いを受けたトマは、今一度ピアニストになる夢をおいかけ始める。ある縁で知り合った中国人ピアニスト、ミャオリンの元でレッスンを受けるようになるのだが‥。

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(レビュー)
 ヤクザ稼業に身を落とした青年が、ピアニストになる夢を追いかけるビターな青春映画。

 暴力と芸術の世界、闇と光の世界。二律背反の相克は、言わば本作のようなフィルムノワールの映画では、主人公を岐路に立たせる際によく使われる常套的な背景構図である。
 確かに凡庸な物語ではあるのだが、この映画はトマの視座を完全に固定していることもあり、彼の抱えた葛藤は見ているこちら側にスムースに伝わってくる。惜しむらくは、トマの二重生活の描写がマンネリズムに陥っており、展開にもう少し工夫欲しかった気もする。

 闇と光の世界はトマと両親との関係に重ね合わせることも出来る。
 闇=父親、光=母親というふうに。
 トマは闇の世界、つまり父の呪縛から解き放たれたいと願い苦闘する。しかし、この戦いは初めから勝敗が決まっていることではないだろうか?
 なぜなら、彼が求める母はすでに亡くなっているわけだから‥。
 まるで無いものねだりをする”だだっこ”のようである。
 ピアノについても同様。彼のピアノのテクニックは、お世辞にも上手いと言うわけではない。この段階でプロになろうとはおこがましい。
 しかし、だからこそこの無謀な戦いには悲痛さがこみ上げて来る。
 これは一種のルーザー(敗北者)映画である。彼に共感を抱くというよりも、客観的に見てこの悲劇を感じ取るという映画だと思う。

 トマ役を演じるのはロマン・デュリス。決して美形な俳優ではないが、本作のような落伍者をやらせたら実にハマる。不良の魅力とでも言おうか、他の俳優ではこの魅力は中々出せない。

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