映画ありのまま

初めましてorこんにちは。
わりと気ままに映画の感想を(妄想を交えて!)書き綴っています。ぜひ楽しんでってください〜(´ー`)ノ 
(2008.4.15連絡事項)
少しずつですが記事が増えてきたので、50音字で検索出来るように プラグインを設置しました。
とはいっても、まだまだショボイですが‥。ぜひご利用ください。

ガートルード

2008.04.15(15:09)
先日見た「奇跡」に続き同じドライヤーの作品「ガートルード」を見た。
ガートルードガートルード
(2002/02/22)
ニーナ・ペンス・ローデ、エッベ・ローデ 他

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「ガートルード」(1964デンマーク)hoshi2.gif
(あらすじ)
 弁護士の妻ガートルードは、仕事しか頭にない夫カニングに不満を感じていた。離婚を突きつけ、若き音楽家エルランドとの恋に生きようとする。とは言うものの、夫の懇願に負けた彼女は、詩人でかつての恋人リートマンのパーティーに仕方なく同伴出席することになる。一方、リートマンはそんな事情も知らずに未だにガートルードに言い寄ってくる。彼女はそれを袖に振りエルランドの元へ走るのだが、当のエルランドにも事情があり‥。

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(レビュー)
 愛を求め愛に翻弄される女を冷徹に描いた愛憎ドラマ。
 監督はC・ドライヤー。実に特異な演出の上にこの作品は成り立っている。抑揚を押し殺したロングテイクが続き、俳優達は視線を交わすことなく会話に没頭する。画面の手前や外を見ながら常に硬直した演技をしているのだ。セリフに感情的な言葉は入っているものの、常に能面的な表情なため奇異に見える。特にガートルードに至っては、一体この女に魂は入っているのか?と疑いたくなってしまうほどの無表情振りだ。

 もちろんこれはドライヤーの狙いでもある。ガートルードはリートマン、カニング、そしてエルランドといった男達を次々と愛してきたが、いずれも幸せを得られなかった。その虚無感が能面的な表情となって表れているのだろう。

 映画表現の方法として認められるべきものかどうかは意見の分かれるところであるが、ともかく非常に特異な作品であることに違いはない。

 ついでにと言うのもなんだが、物語はいたって凡庸な不倫劇に終始し、本当についでに‥という程度のものである。物語そのものには余り興味は掻き立てられなかった。

 どころで、”ガートルード”というと「ハムレット」のデンマーク王妃ガートルードを思い出させるが、このネーミングは単なる偶然ではないだろう。「ハムレット」のガートルードも、ある意味では愛に溺れ悲惨な末路を辿る女だった。共に悲劇を背負ったヒロインであるところが共通していて興味深い。

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