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ダンス・オブ・ダスト

これは体感する映画。なんせ字幕なし‥!
ダンス・オブ・ダストダンス・オブ・ダスト
(2002/10/25)
ネザムーディン・キアイー、マームード・ホスラヴィ 他

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「ダンス・オブ・ダスト」(1998イラン)星3
ジャンルロマンス
(あらすじ)
 砂漠の小村に住む少年イリアは煉瓦を作りながら一人で暮らしている。そこに季節労働者の少女リアムがやって来た。言葉が通じないながらも惹かれあう2人。リアムは自分の手を煉瓦に象りそれをイリアへ贈る。母はそれを見て煉瓦を井戸に投げ捨ててしまった。その直後、突然雷と嵐が吹き荒れる。
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(レビュー)
 少年少女の純粋な想いを広大な自然の中に描いたドキュメンタルな作品。

 監督はアボルファズル・ジャリリ。「7本のキャンドル」(1994イラン)、「少年と砂漠のカフェ」(2001イラン日本)といった子供目線の映画が多い作家だが、本作でも子供達の姿が生き生きと映し出されている。飴を貰う子供達の笑顔が特に印象的だった。

 この映画はジャリリの意向で字幕がついていない。なので、季節労働者のことや民俗的な風習など、我々からしてみれば馴染みの薄い物に関しては、ある程度予備知識を入れておかないと分かりづらい面がある。
 俺はリアムがこの村に住む少女かと思ったのだが、実は季節労働者の娘だったということを後になって知った。また、お守り、井戸、煉瓦、といった様々なアイテムの意味も、これといって明示されているわけではない。見る人それぞれが様々に解釈できよう。

 ただ、こういった相違はジャリリの狙いとも言える。敢えて字幕を取り払うことで見る側にこの映画を自由に解釈させようという意向ではないだろうか。そうすることによって、作品の寓意性、神格性は高まる。少なくとも俺はこの作品で異文化擬似体験のような面白さが味わえた。

 言葉が極端に少なく難解になっている分、基本となるロマンス物語はシンプルだ。それがかえって一つ一つの絵の力強さを際立たせている。人々の顔、風になびく草、ハンカチ等、ありのままの風景を切り取った映像が魅力的である。
 特に、イリアの想いを痛切に表現したラストショットは、実にドラマチックでパワフルである。胸に響いてきた。
[ 2008/04/21 18:43 ] ジャンルロマンス | TB(0) | CM(0)

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