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X-MEN:フューチャー&パスト

「X-MEN」の過去と未来を繋ぐ新シリーズ第2弾。
X-MEN:フューチャー&パスト [Blu-ray]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2015-07-03)
売り上げランキング: 1,697

「X-MEN:フューチャー&パスト」(2014米)星3
ジャンルSF・ジャンルアクション
(あらすじ)
 2023年、ミュータントに不信を抱くトラスク教授が開発したバイオメカニカル・ロボット“センチネル”の暴走によって地球は滅亡へと向かっていた。プロフェッサーXは宿敵マグニートーと手を組み、トラスクが開発を始める1973年に遡って危機の根源を絶つことを決断する。そのためにウルヴァリンの魂を50年前へと送り込むのだが‥。

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(レビュー)
 若き日のプロフェッサーXとマグニートーの活躍を描く「X-MEN」の新シリーズ第2弾。

 今回はミュータントを滅亡の危機に追いやるセンチネル計画を阻止すべく、人類共存の旗を掲げるプロフェッサーXと人類を敵対視するマグニートーが手を組んで、お馴染みのヒーロー、ウルヴァリンを50年前に送り込むという話である。

 前作のハードな内容を受け継いだ作りになっているが、今回は物語の構成に不満が残る。というか、前作がかなり良かったので、その期待を裏切られてしまったという感じである。少々辛口になってしまうが、前作との比較で書いているのでご了承を…。

 そもそも、ウルヴァリンが魂だけタイプスリップするという設定が今一つ呑み込み辛い。いくらミュータントとはいえ、何でもかんでも出来てしまうのはどうだろうか‥。史実を絡めながら作られた前作と打って変わって、いきなり荒唐無稽な未来の設定から始まる。しかも、地球存亡の危機という修羅場である。詳しい前情報も無しに始まるオープニングからして、何だか置いてけぼりを食らった気分になってしまった。

 全体的にシナリオは前作のような緊密性が足りないと思った。というのも、未来の戦いと過去の戦いを同時並行で描くのでどちらに感情移入して見て良いのか分からない。この二つをクライマックスで相乗効果的に盛り上げることが出来たのなら良いのだが、いかんせん先述したように冒頭から乗り遅れてしまった自分にとっては途中でダレてしまった。
 ちなみに、クライマックスでわざわざ野球のスタジアムを持ち出したのに何か意味があったのだろうか?まさか、ただ派手にしたかったから‥というわけではあるまい。

 加えて、本シリーズの肝要であるチャールズとエリックの対立関係が、前作からさほど進展がなかったのも残念である。再び協力関係を結び、また袂を分かつ‥という話自体、前作と同じ展開である。そこまでして描く重要性が自分には余り感じられなかった。

 また、明快な悪役が登場してそれをやっつけるという、シンプルな物語も食い足りなかった。「X-MEN」シリーズの根底にある、人類のエゴ、差別意識に対する不信、あるいは寛容といったテーマが薄みで、ただセンチネル計画を阻止するだけの戦いになってしまっている。これでは前作で培われたテーマも台無しである。前作はナチスや東西冷戦構造といった歴史の裏打ちによって、人類のミュータントに対する恐れと戒めが説得力十分に描かれていた。しかし、今回はアクションを見せるだけの展開に終始し、ミュータントの葛藤が後方に追いやられてしまっている。

 一方、前作から引き続いて描かれるレイブンの恋心は、今回も面白く見る事が出来た。傷心の彼女が、チャールズとエリックの理想のどちらについていくのか?それがラストで一応の決着を見せる‥とは言っても、全3部作である今シリーズ。この恋愛関係は、まだまだ引っ張りそうである。いずれにせよ、レイブンが採った選択は、前作とは一味違ったものとなっていて面白かった。

 監督は前作のM・ヴォーンから、前作で原案を担当したB・シンガーに変わっている。逆に、今回はM・ヴォーンが原案に加わっている。
 正直な所、B・シンガーのアクション演出はM・ヴォーンほどの切れが感じられない。過去に彼がメガホンを取った「X-メン」(2000米)、「X-MEN2」(2003米)も見ているが、どうにもビジュアルにインパクトが足りない。前々から思っているのだが、彼は本来、アクション映画を演出するよりも「ユージアル・サスペクツ」(1995米)のような緻密な演出の方が性に合っているのではないだろうか。

 尚、エリック再登場のシーンにも失望させられた。ここは主要キャストの再登場である。もっとケレンミのある演出が欲しい。

 唯一、アクション演出で面白いと思ったのは、今回新たに登場したクイックシルバーの活躍場面である。彼は超人的なスピードで移動することが出来る新キャラで、彼の視点で描いたシーンは面白かった。こういうアクション演出をもっと見てみたかった。

 キャストは前作と同じ布陣である。更に、今回は未来と過去を描くという事で、前シリーズの主要キャストも揃って登場してくる。これだけの面子が揃うと流石に豪華である。
[ 2015/11/17 00:29 ] ジャンルアクション | TB(0) | CM(0)

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