映画ありのまま
初めましてorこんにちは。
わりと気ままに映画の感想を(妄想を交えて!)書き綴っています。ぜひ楽しんでってください〜(´ー`)ノ
(2008.4.15連絡事項)
少しずつですが記事が増えてきたので、50音字で検索出来るように プラグインを設置しました。
とはいっても、まだまだショボイですが‥。ぜひご利用ください。
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とはいっても、まだまだショボイですが‥。ぜひご利用ください。
マリアの受難
2008.04.23(19:02)
「ラン・ローラ・ラン」や「パフューム」を撮ったT・ティクバ監督。これは彼の幻の長編デビュー作品である。すでに彼の才気が伺える。![]() | マリアの受難 (2007/09/07) ニナ・ペトリ、ペーター・フランケ 他 商品詳細を見る |
「マリアの受難」(1993独)

ジャンルロマンス・ジャンルサスペンス
(あらすじ)
暴君な夫の相手と半身不随の父の介護に追われる主婦マリアは疲弊しきっていた。窓から見える向かいのアパートには実直そうな青年が住んでいる。ある時、2人は視線を交わし接近する。青年との交流に暫しの解放感を得るマリアだったが、”母親”の話が出ると突然怯え始めた。母に関する過去。それが次第に顕になってくる。それは幼い頃に叔母から貰ったお守りの人形に関係していた。マリアはどこにいようと、まるでその人形と一心同体のように心身が繋がっていたのだ。
(レビュー)
日本では「ラン・ローラ・ラン」(1998独)でデビューしたT・ティクバ監督。本作は彼の実質的な長編デビュー作品である。「パフューム ある人殺しの物語」(2006独仏スペイン)の公開に合わせて今作も初公開された。
スタイリッシュな映像演出が特徴のティクバであるが、本作でもその資質は所々に見ることが出来る。
時計の秒針や昆虫のクローズアップ、斜めのアングル、強烈な照明効果等、神経症的なカッティングの連続がマリアの混乱した心理状態を表現している。また、効果音の使い方も巧みで、マリアの脳内でざわめく雑踏の声、心臓音、ドアを叩く音、やかんが沸く音等、鬱屈した感情が爆発寸前にあることを表現している。作りすぎ、凝りすぎな感はするものの、デビュー作にしてこの卓越したセンスには驚かされる。何より平凡な日常をここまでサスペンスタッチに、時にはホラー映画顔負けのタッチで描く所に並々ならぬ才気を感じさせる。
ただ、ストーリー自体は硬直的過ぎるきらいがあり余り感心できる物ではなかった。過去の回想が長すぎるため、展開の流れを寸断しているのが惜しまれる。見ていて「早く次に‥」という欲求が先に立ってしまった。
俺がこの映画で面白いと思ったのは人形の存在である。
この人形はその形からして男性器を象徴していることは明らかである。彼女はこの人形を心の支えとしているが、自己を解放するためにはそれを手放さなくてはならない。人は誰しも重石を担いで生きている。その重石は、本作の場合、男性器つまり夫、父親を象徴したこの人形というわけだ。
やや難解に思えるラストであるが、この人形の意味するところを踏まえて素直に読み解けば自ずとメッセージも分かってくる。つまり、マリアは産まれ変わった、と解釈するのが妥当であろう。抑圧的な”家庭”からの解放、つまり”社会的”な意味での独立、といったところが本作のテーマと見た。
主婦の独立というと陳腐なテーマに思えてしまうが、それをサスペンスタッチに、寓話性を交えて描いたところが特異的で面白い。


殿堂級
傑作
今一つ
ダメダメ











