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ラブ・アゲイン

よく出来たロマコメ。
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「ラブ・アゲイン」(2011米)星3
ジャンルロマンス・ジャンルコメディ
(あらすじ)
 理想的な家庭を築いてきたキャルは、突然妻から浮気を告白されて離婚を切り出される。ショックから一人寂しくバーで飲んだキャルは、そこで次から次へと女性に声をかけてゲットしていくプレイボーイ、ジェイコブと出会う。彼の手ほどきを受けてキャルは妻を振り向かせる魅力的な男性へと華麗に変身しようとするのだが…。

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(レビュー)
 一組の夫婦の離婚の危機を巡って様々な人々が恋の駆け引きをしていくロマンチック・コメディ。

 たわいもない話と言ってしまえばそれまでだが、群像劇的な広がりを見せるドラマは中々よく出来ていて、思わずクスリとしてしまうような笑いから、男の助平心を皮肉るようなギャグ等、コメディ要素も多彩で最後まで面白く見れた。また、少し考えさせられてしまうような場面もあったりするのはこの手のアメリカン・コメディの良心で、そこも教訓になった。

 そして、何と言っても本作はキャストが豪華で見応えがある。
 キャルを演じるのは「40歳の童貞男」(2005米)等でお馴染みのS・カレル。得意のオフ・ビートな演技で情けない夫を妙演している。
 妻のエミリー役はJ・ムーア。シリアスとコメディ、両方できる器用さは本作でも健在で、夫と不倫相手の間で揺れ動く女心を堅実に演じている。
 そして、ジェイコブ役はR・ゴズリング。いかにもプレイボーイといった風貌で、これまた敵役。同じ男からすれば、このモテモテぶりには軽く嫉妬を覚えてしまうほどだった。
 他には、この手のアメリカン・コメディでは若手ナンバーワンと言っても良いエマ・ストーン。エミリーの不倫相手を曲者俳優K・ベーコン、学校の先生役をベテラン女優マリサ・トメイが演じている。

 傑作だったのはクライマックス。キャル邸のパーティー・シーンだった。ここでそれまでの群像劇が一気に収束する。伏せた人物関係に一部、見え見えな部分もあったりするが、すこぶる痛快なクライマックスは◎。ある種スラップスティックな笑いとも言えるが、本作はそこが大変上手く構成されている。

 唯一残念だったのは、ジェイコブの人間性が余り見えてこなかったことである。彼のせいで映画の結末も何だか引っかかってしまった。今まであれだけ派手に女遊びをしてきた彼が一人の女性に留まる…という結末に、何だかモヤモヤした不安を覚えてしまった。
[ 2016/01/21 22:41 ] ジャンルロマンス | TB(0) | CM(0)

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