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極道大戦争

ヤクザとヴァンパイアを掛け合わせたアイディアはいいと思うが‥。
極道大戦争 プレミアム・エディション [DVD]
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「極道大戦争」(2015日)hoshi2.gif
ジャンルアクション・ジャンルファンタジー・ジャンルコメディ
(あらすじ)
 ハンパ者のヤクザ影山は、昔気質な人情派の親分・神浦に憧れて彼の組織に入った。ある日、神浦が何者かによって目の前で惨殺されてしまう。怒りに震える影山も返り討ちに合い憤死の重傷を負った。ところが、その命は神浦の不思議な力によっ繋ぎとめられる。彼に噛まれたことで影山は不死身の身体を手に入れたのだ。実は神浦の正体はヤクザ・ヴァンパイアだった。かくしてヤクザ・ヴァンパイアの血を受け継いだ影山は、超人的な能力を身につけ、神浦の仇討ちに立ち上がる。

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(レビュー)
 ヤクザとヴァンパイアを掛け合わせたアイディアは面白いと思うが、いかんせんストーリーと演出が回りくどくで見てて飽きてしまう。

 そもそも神浦の見顕しにインパクトを当たられなかったのが失敗である。ここは主人公である影山の視点でドラマを展開させ、あの親分がヴァンパイアだった!という驚きで観客をストーリーに引き込むべきであろう。オープニングから神浦がヴァンパイアであることを種明かししてしまっては面白くも何ともない。

 監督は鬼才・三池崇史。ハッタリを効かせた演出は相変わらず冴えている。

 例えば、神浦が謎の刺客に命を狙われるシーンにはワクワクさせられた。敵の突飛な造形、物語の舞台が無国籍風な雰囲気で、氏の「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」(2007日)のような興奮が味わえた。
 また、鎖に繋がれた中年男たちが黙々と編み物をやっている地下室の風景もシュールで面白かった。

 しかし、総じて今回は余りにもマンガ的なノリが多く、実写でそれをやられてしまうと、正直興醒めしてしまう箇所もあった。
 例えば、カッパのキャラクターや被り物のキャラ、女親分のミルクのネタは笑いを狙いすぎて、かえって嫌らしく感じてしまう。この辺りは好みの問題もあろうが、個人的にはしつこく感じられた。

 そして、終盤の破天荒な展開には、驚きを通り越してあきれ返ってしまった。いくらなんでもヤリ過ぎである。松本人志の「大日本人」(2007日)の終盤を思い出してしまった‥。

 キャストは曲者揃いで固められている。影山役の市原隼人は体を張ったアクションも見せており、中々魅力的だった。更に、今回は「ザ・レイド」(2011インドネシア)で強烈なインパクトを与えてくれた”マッド・ドッグ”ことヤヤン・ルヒアンも出演している。さすがにアクション演技は一級品である。
[ 2016/04/23 21:10 ] ジャンルアクション | TB(0) | CM(0)

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