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歌え!ロレッタ愛のために

S・スペイセクの演技が光る。吹き替えなしで歌も披露!
歌え!ロレッタ愛のために歌え!ロレッタ愛のために
(2004/05/26)
シシー・スペイセク

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「歌え!ロレッタ愛のために」(1980米)星3
ジャンル人間ドラマ・ジャンル音楽
(あらすじ)
 テキサスの炭鉱村。ロレッタは13歳の時に軍隊上がりの青年ドゥーと恋に落ちる。両親の反対を押し切って二人は結婚した。しかし、新婚初夜から二人は衝突する。ドゥーの奔放な女遊びが発覚し、彼は勤めていた炭鉱夫を辞めて村を出て行った。その時、残されたロレッタのお腹には赤ん坊がいた。後からそれを知ったドゥーは、ロレッタを呼び寄せる。6年後----ロレッタは4人の子供達に囲まれながら慎ましくも幸せな暮らしを送っていた。彼女は子供達に歌をよく聞かせていたが、その歌声はドゥーも好きだった。彼の勧めでロレッタはクラブ歌手としてデビューすることになる。
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(レビュー)
 実在の歌手ロレッタ・リンの波乱に満ちた人生を描いた伝記映画。

 ロレッタ役を演じるのはS・スペイセク。無垢な少女時代から栄光を手にする後年時代まで、幅広い年代を演じこの作品でみごとアカデミー賞主演女優賞を取っている。意外に歌が上手いので驚いた。
 ドゥー役はまだ若かりし頃のトミー・L・ジョーンズ。現在日本でも放送されている某CMのせいで、どうしても違和感をおぼえてしまうのだが‥。

 物語はいわゆるサクセス物の王道を行くものである。
 ロレッタはトントン拍子でスター街道を駆け上がる。しかし、頂点に登り詰めた時、彼女の中で葛藤が生じる。サクセス物、とりわけショウビズを舞台にした映画ではよくある葛藤なのだが、これはスターに課された宿命みたいなものだ。そこを乗り越えることで人間的にもエンターテイナーとしても更に大きく成長することができるのだが、果たして彼女にそれを乗り越えることが出来るのか‥といったところが本作の最大の見所となる。

 もっとも、この葛藤劇それ自体は、それほど深刻に描かれているわけではない。作品全体について言える事なのだが、展開は軽快で、ともすれば楽観的過ぎるきらいがある。プロポーズのシーンやラジオ局を回るシーン等、確かに場面場面では楽しく見れるのだが、いざそれらがクライマックスシーンに結実するかというとそうはならない。軽快な展開は作劇の散漫さに繋がり、結果クライマックを力のないものにしてしまっている。作り方の面で惜しまれた。

 実在の人物を劇映画にする必要性ということを考えた時、それはやはりドキュメンタリー映画では表現できない物、例えば当人の内面、知られざる秘話等を語るということになると思う。単に半生の説明だけに終始するのなら何も劇映画にする必要性は無い。そもそも人間の半生を2時間という枠に収めること自体、相当無茶なことであり、ドラマの力点が余程明確にされていなければ散漫になってしまうのは当然である。そういう意味でも、本作にはドラマの力点を明確に設定して欲しかった。例えば、苦悩する後年や、ドゥーとの関係性など。そうすることによってこの映画は、よりドラマチックなものになっただろう。スペセクの演技は見応えがあったが、作り方に難ありである。
[ 2008/05/17 13:27 ] ジャンル人間ドラマ | TB(0) | CM(0)

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