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映画ありのまま

こんにちはorはじめまして、ありのと申します。 ここは見た映画について気ままにレビューを垂れ流すブログです。

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮

2018.05.18(00:47)
実話の宮廷メロドラマ。

「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」(2012デンマーク)星3
ジャンルロマンス
(あらすじ)
 18世紀後半。英国王ジョージ3世の妹カロリーネは15歳でデンマーク王クリスチャン7世と結婚する。しかし、世継ぎが誕生してから二人の関係は冷め切ってしまいカロリーネは王宮で完全に孤立してしまう。そんな折、外遊先のドイツで王が病に倒れてしまう。王は医師のストルーエンセに救われ、彼を侍医として採用した。ストルーエンセは孤独なカロリーネの良き相談相手となっていくのだが…。

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(レビュー)
 デンマーク王室史上最大のスキャンダルと言われた禁断の愛を美麗な映像で描いたメロドラマ。

 王に仕える侍従と王妃が恋に落ちるという、よくある物語である。しかし、これが史実と言うから事実は小説より奇なりである。

 ストルーエンセは類まれな才能の持ち主で、医師としてはもちろんのこと、政治家としての手腕にも長けている。そして、周囲の人間を惹きつける人望も持っていて、それによってクリスチャンとカロリーネは懐柔されてしまう。そして、この3人はストルーエンセがカロリーネと関係を持ってしまったことにより、破滅の道を進んでしまう。

 実に俗っぽいドラマであるが、ストーリー自体は中々よく出来ていて、二人の関係がいつバレるのか?というサスペンスもドラマを上手く盛り上げている。

 更に、今作はストルーエンセとクリスチャンの友情ドラマも中々味があって良い。
 傍から見れば、頭の切れる侍医が幼稚な国王をまんまと手なずけた‥という風に映るが(現に王室の大臣たちはそう見ておりストルーエンセを追放しようと画策した)、後半で2人は本当の信頼関係で結ばれていた…ということが分かりしみじみとさせる。
 ストルーエンセの裏切りとも言える不倫によって、二人の友情がどう変化していくのかは、本作の大きな見所だ。その葛藤は、国家を揺るがす重大さも相まって実に面白く観ることができた。

 もう一つ、本作で興味深く観れたのは政治である。
 ストルーエンセはクリスチャンから事実上の権力を引き継ぎ国政の改革に着手する。出版物の検閲を廃止し、町の浄化を目的に清掃員を増員し、貴族である大臣たちの年金を減らして国民の税負担を軽減する。彼は国民のための政治を実行し、多くの支持を得て、まさに王政の牙城を崩していく。ある意味では、実に理想的な執政と言えよう。しかし、民主政治が永続しないことは歴史が証明している。彼の指導力は次第に衰えていく。

 まず王室の不倫が囁かれ始めると、人々はストルーエンセを非難し始める。身から出た錆びとはいえ、あれほど歓迎されていた”英雄”が、たった一晩で罪深き”罪人”となってしまうのだから大衆とは恐ろしい。それまで煮え湯を飲まされてきた貴族たちも、ここぞとばかりに彼を吊し上げ、政局はあっという間に一変してしまう。この辺りの悲喜こもごもは実にドラマチックで、ストルーエンセとカロリーネのロマンスの傍らで上手くドラマを転がしていると思った。

 本作は美術や衣装といったプロダクション・デザインも豪華絢爛で見応えがあった。映像の一つ一つに手抜き感が無く全体的にクオリティが高い。

 キャストではストルーエンセを演じたM・ミケルセンの好演が素晴らしかった。今やハリウッドでも活躍する注目の俳優であるが、それ以前には、こうしたヨーロッパ映画で数々の重厚な演技を披露していた。その実力が認められてハリウッドに招へいされ、現在に至る。「スター・ウォーズ」シリーズやマーベル作品等、今後も活躍の場は更に広がっていくだろう。今最も注目の俳優だと思う。その出自を見ることが出来るという意味では、本作は一見の価値があると思う。ファンなら押さえておきたい。

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