映画ありのまま
初めましてorこんにちは。
わりと気ままに映画の感想を(妄想を交えて!)書き綴っています。ぜひ楽しんでってください〜(´ー`)ノ
(2008.4.15連絡事項)
少しずつですが記事が増えてきたので、50音字で検索出来るように プラグインを設置しました。
とはいっても、まだまだショボイですが‥。ぜひご利用ください。
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アフタースクール
2008.05.31(01:35)
内田けんじの新作は期待を裏切らぬ内容。またしてもやられた‥という感じ。
「アフタースクール」(2008日)

ジャンルコメディ
(あらすじ)
大企業に勤める木村は身重の妻を置いて別の女と消息を絶ってしまった。その女はどうやらワケありらしい。木村の親友で中学教師をしている神野の元に、私立探偵を名乗る北沢が訪ねてきた。木村と女の捜索に協力することになる神野。彼はその先で思いもよらぬ事件に巻き込まれていく‥。
(レビュー)
トリッキーなシナリオで観客を心酔させた「運命じゃない人」(2004日)から4年。監督脚本の内田けんじは、またしても「騙し」の映画を作った。
デビュー作である「WEEKEND BLUES」(2001日)から、この監督の作風は一貫している。
コンプレックスを持った男達の滑稽な姿を笑いに転嫁させ、時制を前後させることでスラップスティックな笑いを生む。「またか‥」という反面、やはり彼が観客に対して仕掛ける騙しのテクニックは一級品であるということが改めて再確認できた。
中盤で大きなストーリーの転換を迎えるのだが、これをきっかけとしてこの映画は前半で張り巡らした伏線を次々と解いていく。見る側としては「あぁ、なるほど‥」と思うわけだ。良い意味で予想を裏切る結果になっていて、ほとほと感心させられる。
また、この仕掛けのドラマに隠し味的に”友情”というペーソスを入れてくるも、いかにもこの監督らしい。
今回面白いと思ったのは北沢というアウトローを登場させたことである。
これまでの作品は木村と神野のような幼馴染の関係、一人の女を巡ってのライバル関係を軸にしたストーリー展開を見せていたのに対し、本作ではそこに北沢という第三者が入ってくることでより複雑な関係をドラマの軸としている。実際、北沢の視点が中盤までのドラマを牽引するのだが、「WEEKEND BLUES」から続くマンネリズムの脱却を狙っているかのようだ。
北沢が加わることでドラマは少しだけボリュームアップする。その良い例がラスト近くの神野の台詞に見られた。
「もし‥」という言葉は余り好きではないが、内田けんじの映画ではキーワードだと思う。
もし北沢が彼らと中学時代に出会っていたら、今の彼は変わっていたかもしれない。彼らと友情を築くことで青春時代が救われ、社会の落伍者にならなくて済んだかもしれない。最後に神野が北沢にかけた言葉は、遅まきながらそのことを彼に気付かせたのではないだろうか。これは神野が教師だからこそ生きてくる言葉だと思うが、愛ある叱咤に聞こえた。
このようにして見てくると、この物語には木村、神野、北沢の”成し得なかった友情”が見えてきて面白い。
アフタースクール@映画生活

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