サメ映画の最先端を突っ走る人気シリーズ第5弾!

「シャークネード ワールド・タイフーン」(2017米)
ジャンルアクション・ジャンルコメディ
(あらすじ) サメとの幾多の戦いを乗り越えた英雄フィンは、シャークネード戦略会議に召集され家族を連れてロンドンへ向かった。その頃、対シャークネードの秘密組織を結成したノヴァは古代遺跡ストーンヘンジの地下に太古の”サメ大戦”の壁画を発見する。古代人が使ったとされる秘宝を手にした時、太古の扉が開かれ再びフィンたちはサメとの戦いに巻き込まれていく。
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(レビュー) 全米のケーブルテレビで年1回の頻度で放映されているテレビ映画シリーズの第5弾。サメ映画の頂点にして、一部のファンから絶大な人気を誇るカルトシリーズである。
自分もこれまでの作品は一通り見ているが、その余りにもバカバカしい内容に呆気にとられながら何だかんだと言いながら毎回新作を楽しみにしている。元々は小規模なバジェットで製作されたチープな作品だったので、まさかここまでシリーズ化されるとは思ってもみなかった。
本シリーズは回を追うごとにスケールアップしていくのが特徴である。ニューヨーク、全米、宇宙、そして今回は世界中を巻き込んだ壮大なパニックムービーとなっている。
その醍醐味は何と言っても、人間とタイフーンで巻き上げられたサメたちの破天荒な戦いである。フィンの武器はチェーンソーで、それでバッタバッタと空飛ぶサメを切っていくという絵面が結構笑える。
また、劇中には様々なパロディが登場してくる。
今回は冒頭で「インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク(聖櫃)」(1981米)や「ミッション:インポッシブル」(1996米)のパロディが出てくる。この他にも様々な有名映画のパロディが登場してくるので、そこも楽しめるポイントとなっている。
一方、物語はいたってシンプルである。フィンが竜巻に巻き込まれた息子を救うという、ただそれだけのことである。
竜巻の中には何故か時空の扉があり、フィンはそこを通って世界各地へ飛ばされる。ロンドン、スイス、オーストラリア、ブラジル、イタリア、そして日本。世界各国を股にかけた壮大な戦いが繰り広げられることになる。
正直、映画としては突っ込み所満載の三流映画であることは間違いない。カットが切り替わると背景が全然違うなどは当たり前で、パニック映画では重要なモブ描写もかなりいい加減である。
しかし、ここまで痛快でバカバカしいと細かい所はどうでもいいという気になってしまう。
最後は当然次回に続く形で終わっているが、ここもパロディが上手く効いている。果たして次はどうなるのか?また楽しみにして待ちたい。