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映画ありのまま

こんにちはorはじめまして、ありのと申します。 ここは見た映画について気ままにレビューを垂れ流すブログです。

真剣勝負

2018.08.01(00:38)
吉川英治原作の「宮本武蔵」シリーズの番外編。
「真剣勝負」(1971日)星3
ジャンルアクション
(あらすじ)
 宮本武蔵は山の奥深くに佇む一軒家を訪ねる。そこには鎖鎌の使い手として有名な宍戸梅軒が住んでいた。武蔵はその技をぜひ見てみたいと思ったのだ。二人は先の関ヶ原の戦いに出陣した仲だったこともありすっかり意気投合し酒を酌み交わす。ところが、梅軒は武蔵の名を聞いた途端に彼の命を狙い始める。実は武蔵は義兄の敵だったのだ。こうして二人は剣を交えることになるのだが‥。

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(レビュー)
 吉川英冶の原作を映像化した全5部作「宮本武蔵」(1961~1965日)は中々見応えのあるシリーズだった。本作はその後に製作された、言わば番外編である。監督、主演は「宮本武蔵」シリーズと同じ内田吐夢と中村錦之助が務めている。

 尚、内田監督にとっては本作が遺作となった。氏は本作の撮影中に倒れて入院し、退院後に残りを撮影したということである。

 そのせいか、映画の締めは余りよろしくない。これはこれでインパクトがあるとも言えるが、何とも中途半端な終わり方になっていて残念だった。思うに監督の体調が芳しくないため撮影も万全の体勢で行えなかったのではないだろうか?

 物語も大河ドラマだった「宮本武蔵」シリーズに比べると、随分とこじんまりとしている。何せ1シチュエーション型のアクション・サスペンスで上映時間も75分しかない。

 ちなみに、前シリーズからの流れとはいえ、過剰なまでの劇画タッチも気になってしまった。例えば、総毛立つ所などには、若干笑いがこぼれてしまった。

 とはいえ、内田監督らしい剛直な演出もまま見られ、老いても映画製作にかけるその情熱には一寸の衰えも見られない。武蔵が梅軒と対決するたった一夜の物語を尋常ではない緊迫感で筆致している。静かに始まるオープニングからハイテンションに盛り上がるクライマックスまで、演出の抑揚のつけ方にベテラン監督の手練が感じられた。

 加えて、今回は赤ん坊の扱いが、ドラマに一層の深みを持たせている。武蔵と梅軒とその妻、3人の立場が、この赤ん坊を軸に様々に変化する所が面白く観れる。
 赤ん坊という存在を使って、「剣は道」と主張する武蔵と「剣は技」と主張する梅軒の思考の違いを描いて見せた所が実に上手い。更には、母性と父性の差異もこの赤ん坊を巡って明確に表明されている。

 武蔵が赤ん坊を人質に取るという行動も面白い。武蔵を完全無欠なヒーローとして描くのではなく、敢えて勝つためには手段を選ばない卑怯者として描いた所が実にリアルだ。

 キャスト陣では、武蔵を演じた中村錦之助はもはやハマリ役と言うほかない。対する梅軒を演じた三國連太郎の熱演も見応えがあった。怪演の部類に入るとも言えるが、「静」を貫く錦之助の演技とのコントラストがよく効いていた。

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