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アクアマン

DCコミックの新ヒーロー誕生!
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「アクアマン」(2018米)星3
ジャンルアクション・ジャンルファンタジー
(あらすじ)
 海深くに存在するアトランティス王国からやってきた女王アトランナは灯台守と出会い赤ん坊アーサーをもうける。やがて王国の追手によって2人の仲は引き裂かれアトランナは海へ戻っていった。その後、アーサーは持ち前の超人的能力を活かして逞しい肉体を持つアクアマンへと成長した。そんな彼の前に、海底国ゼベルの王女メラがやってくる。アクアマンの異父弟でありアトランティス王国の若き王オームが海を汚し続ける人類と戦争を始めるということを知らせる。アクアマンはオームの暴走を止めるためにメラと共にアトランティスへ出発するのだが…。

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(レビュー)
 DCコミックのヒーロー、アクアマンの実写映画化。

 アクアマンは本作以前にすでにDCユニバース作品の中に登場しており、ピンの作品はこれが初ということになる。自分は未見だが、特に観てなくても本作単体でも十分に楽しむことが出来た。

 これまでのDC映画はとかく暗い、重いと揶揄されてきたが、今回のアクアマンは明るいキャラクターであり、作品のテイストもユーモアに溢れていて大変見やすい内容となっている。おそらくこれまでのDC作品に比べてかなり万人受けする作品になっていると思う。

 物語は、かなり内容を詰め込んだ感じを受けるが、ドラマ自体は割とシンプルである。いわゆるギリシャ悲劇的な王位継承の定番ストーリーである。特に新味はないが安心して観ることが出来た。

 とはいえ、人間と海底人の混血児アクアマンの務めは二つの種族の争いを止めるものとばかり思って観ていたので、そういう話ではなかったのは肩透かしを食らった気分である。続きは続編に期待ということだろうが、2時間半近くあってこれではドラマ的にやや寂しい。

 エンタメとして観れば、アクションの見せ場がタップリ用意されているので、かなりお腹いっぱいになること請け合いである。海底の美しい都市の景観にはうっとりするし、スピード感ある水中チェイスは迫力があるし、宝さがしのアドベンチャー映画、怪獣映画的な面白さも堪能できる。陸、海、空へ次々と舞台を替えながら息つく暇も与えないほど激しい戦いが繰り広げられる。正に満漢全席のアクション巨編といった感じになっている。

 監督、共同原案はジェームズ・ワン。エンタメの超大作から、「インシディアス」(2010米)といった低予算のホラー映画、「狼の死刑宣告」(2007米)といったハードなアクション作まで、色々なタイプの映画を撮る才人である。

 その卓越した演出力は本作でも十分堪能できた。
 特に、中盤のシチリアを舞台にしたアクション・シーンは白眉だった。アクアマンとメラが追手から逃れる様を、奥行きのあるカメラワークで流麗に綴った演出が秀逸である。個人的に本作で最も痺れたシーンだった。
[ 2019/03/09 00:26 ] ジャンルアクション | TB(0) | CM(0)

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