映画ありのまま

初めましてorこんにちは。
わりと気ままに映画の感想を(妄想を交えて!)書き綴っています。ぜひ楽しんでってください〜(´ー`)ノ 
(2008.4.15連絡事項)
少しずつですが記事が増えてきたので、50音字で検索出来るように プラグインを設置しました。
とはいっても、まだまだショボイですが‥。ぜひご利用ください。

4分間のピアニスト

2008.07.03(18:46)
ある種王道な設定だが、少しだけ捻っている。そこが中々面白く見れた。
4分間のピアニスト4分間のピアニスト
(2008/06/06)
モニカ・ブライブトロイハンナー・ヘルシュプルング

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「4分間のピアニスト」(2006独)星3
ジャンル人間ドラマ・ジャンル音楽
(あらすじ)
 ピアノ教師として刑務所にやって来た老女クリューガーは、天才的な才能を持った少女ジェニーと出会う。実は、彼女は幼い頃から才能を開花させていたのだが、殺人をきっかけにそれを無に帰してしまったのだ。クリューガーの言葉に諭されながらレッスンを受けるようになるジェニー。次第に2人は信頼関係で結ばれていく。ところが、ジェニーが看守に暴力を働いたことで、コンテスト出場の道が険しいものとなっていく。

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(レビュー)
 老ピアニストと服役少女が音楽を通して激しく衝突する音楽ドラマ。

 音楽やスポーツを題材にした物、学園物等には、この手の師弟の葛藤を描いたドラマは多い。一つの王道パターンだと思う。ただ、本作の場合、終盤における展開と結末は常道を外しており一味違ったものとして楽しめた。ジェニーの選択は、真の意味での「自立」「独立」の獲得を意味したものなのだと思う。ラストシーンが印象深い。

 そして、もう一つこの映画には”赦し”というサブテーマも隠されているような気がした。

 ミステリアスに解き明かされていくジェニーとクリューガー夫々の過去。そこには決して拭うことの出来ない彼女等自身の贖罪の意識が重くのしかかっている。更に、ジェニーに暴行を受け重症を負った看守の憎しみも”赦し”というテーマに結びつけて考えることが出来る。ジェニーの父に関するエピソードもしかり。

 このドラマには夫々の罪と罰が渾然となって渦巻いていることが分かる。彼らは相手の、あるいは己の罪を赦せず、結果的に自分で自分を苦しめ自己嫌悪に陥っている。王道を目指すならば、やはりここも”赦し”を与えることで美談としてまとめるのだろうが、この映画はこれらに関しても少し捻った結末を見せている。
 確かにこれだけ深い傷を負ってしまえば容易に救いを求めることなど出来ないだろう。当然という気がした。こういった結末は好き嫌いがはっきりと別れるところであるが、彼らの問題を軽々しく扱っていないという点で賛辞できるのではないだろうか。

 難は、演出面の拙さが所々で見えたことである。
 例えば、クリューガーがジェニーの才能に最初に目をつけるシーンはやや説得力に欠ける。ジェニーの逃走に被さる看守のモノローグに視点のズレを感じた。他にも幾つか気になるシーンがあったのだが、とこあれ全体を通してみると非常にパワフルで見応えのある作品だった。

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