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海底47m

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「海底47m」(2017米)star4.gif
ジャンルサスペンス
(あらすじ)
 バカンスにやって来た姉妹リサとケイトは、地元の若者たちと意気投合して、彼らから“シャークケージ・ダイビング”というアクティビティに誘われる。それは海中の檻の中に入って野生のサメを間近で鑑賞するというものだった。翌日、2人は水深5mに沈められて大迫力のサメを堪能するのだが…。

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(レビュー)
 二人の女性が海中でサメの恐怖に怯えながら決死のサバイバルを繰り広げていくサスペンス映画。

 スピルバーグ監督の「ジョーズ」(1975米)の中で、R・ドレイファス演じる科学者が海中の檻の中に入ってジョーズと戦うシーンがある。檻は鉄製でできているが、巨大なジョーズの前ではほとんど役に立たず大ピンチに陥る。このシーンを自分はハラハラしながら観たものであるが、本作はあのシーンを全編に渡って描いたような作品である。

 物語はシンプルで徹頭徹尾アトラクションに徹した作りになっている。全体のほぼ2/3が海中で展開されており、観る側はリサとケイトの恐怖を追体験するという形で画面に参加することになる。エンタテインメント性を追求した作りが潔い。 

 特に、酸素ボンベの残量が少なくなっていくサスペンスは非常にスリリングで、外にいるサメとの対決のみならず”時間”との戦いが相乗効果的に恐怖を盛り上げていて面白かった。

 また、海上に脱出するためには途中で”減圧停止”をしなければならない。ご存じのように海中と海上では気圧が違う。そのためリサたちは体内の窒素を放出するために、海上に出る途中で一旦止まって減圧をしなければならないのだ。その間、当然は無防備の状態に晒される。そこにサメが襲ってきたらひとたまりもない。これも非常にスリリングだった。

 最後のオチも見事だった。皮肉めいているが、素直に終わらなかったところが良い。

 90分の小品ながら、最小限のシチュエーションを使って最大効果のスリル効果を上げた所が本作の妙味だろう。正にアイディア勝負の逸品と言っていい。ドラマは薄みながら、それを補って余りある面白い作品となっている。

 尚、本作は全米でスマッシュヒットを飛ばし「海底47m 古代マヤの死の迷宮」(2019米)というタイトルで続編が製作された。機会があればそちらも観てみたい。
[ 2020/12/30 00:35 ] ジャンルサスペンス | TB(0) | CM(0)

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