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殺し屋たちの挽歌


「殺し屋たちの挽歌」(1984英)hoshi2.gif
ジャンルサスペンス
(あらすじ)
 ギャングの一員だったウィリーは裁判で銀行強盗の仲間を裏切る証言をした。それから10年後、組織はスペインの田舎町でひっそりと暮らすウィリーの元にベテラン殺し屋ブラドックと若い助手マイロンを送り込む。
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(レビュー)
 ギャングの報復をきっかけに巡り合った4人の男女が、スペインの田舎町からボスが待つパリまでを一緒に旅するクライム・ムービー。

 まるで香港ノワールのような邦題が付けられているが、内容は一風変わったサスペンス風味のロード・ムービーである。タイトルと内容が余り合ってないような気がした。

 監督はイギリス映画界の名匠S・フリアーズ。本作は彼の長編第2作である。

 彼は次作「マイ・ビューティフル・ランドレッド」(1985英)で世界的に注目されたが、その前にこうした犯罪映画を撮っていたとは知らなかった。元々器用でどんなジャンルでも一定水準以上のものを撮る作家なので、こうしたギャング映画を撮ることもさもありなんという気もするが、彼のフィルモグラフィーの中ではちょっと異色である。

 ただ、脚本は別の人間が務めており、こちらの出来が余り芳しくない。今一つ精彩に欠く内容である。

 二人の殺し屋とその標的、途中で拾った女という関係は一見すると面白くなりそうなのだが、実際に見てみるとダラダラとした話で今一つ引き込まれない。サスペンスも薄みで盛り上がりに欠け、旅の顛末も実にあっけないもので物足りなかった。そもそもラストでウィリーが急に情けなくなるのが釈然としなかった。

 若きフリアーズの演出は、このロードムービーをクールにまとめ上げているが、ストーリーの弱点を補うまでには至っていない。どう料理しても立て直しが叶わなかった…という印象である。

 ただ、キャストは結構豪華なので見応えがあった。ウィリー役をテレンス・スタンプ、ベテラン殺し屋ブラドッグ役をジョン・ハートが演じており、夫々に渋い演技を披露している。また、マイロン役を若きティム・ロスが軽妙に演じている。本作が彼のデビュー作である。
[ 2021/02/24 00:49 ] ジャンルサスペンス | TB(0) | CM(0)

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