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アンセイン~狂気の真実~


「アンセイン~狂気の真実~」(2018米)星3
ジャンルサスペンス
(あらすじ)
 ソーヤーはデヴィッドという男につきまとわれ、新しい土地に引っ越しした。しかし、精神的ダメージは大きくカウンセリングを受けることになる。ところが、そのまま強制入院させられソーヤーは完全隔離されてしまう。
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(レビュー)
 ストーカーに付きまとわれた女性の受難を不気味なトーンで描いたサスペンス・スリラー。

 カウンセリングに受けに行ったらそのまま強制入院とは実に恐ろしい話である。

 ソーヤーは入院するほどの重病患者ではない。しかし、出された書類にサインしてしまったことで、そのまま入院する羽目になってしまう。ちゃんと読めばいいのに…と思ってしまうが、細かな文字で書かれた説明書など読まない人が大半であろう。彼女も何も考えずにサインしてしまったのだ。

 こうしてソーヤーは理不尽にも完全隔離されてしまう。なんとか抜け出そうとするが病院は厳重に見張られている。中々外に出ることができず、そうこうしているうちに彼女は衝撃的な事実を目の当たりにする。なんと職員の中にストーカーのデヴィッドがいることを知ってしまうのだ。

 正直、前半の得体の知れない理不尽な怖さが中々不気味で好きだったのだが、デヴィッドが登場して以降は何だかしらけてしまった。いわゆる通俗的なサイコ・スリラー映画になってしまった感がある。

 監督はS・ソダーバーグ。様々なジャンルを撮る監督であるが、こうしたサスペンスも得意としている。

 今回はソーヤーの強迫観念を歪な映像で表現しており、この特異な画面は中々の緊張感をもたらしている。
 後で調べて分かったのだが、本作は全編iPhone7Plusで撮影されたということである。もはやスマホでここまでの映像が撮れてしまうことに驚きである。
 ソダーバーグは自分の作品でカメラを兼任することがあるが、今回も彼が撮影監督を務めている(ピーター・アンドリュース名義)。

 キャストでは、ソーヤー役を演じたクレア・フォイの熱演が印象に残った。強制入院されたことで徐々に精神的に追い詰められていく様を切迫感溢れる演技で見事に表現している。
[ 2021/06/23 00:06 ] ジャンルサスペンス | TB(0) | CM(0)

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