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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

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「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(2020日)星3
ジャンルアニメ・ジャンルSF・ジャンルアクション
(あらすじ)
 宇宙世紀0105年。第二次ネオ・ジオン戦争から12年が経過した地球では、腐敗した地球連邦政府によって汚染が加速していた。そんな連邦政府に対し反旗を翻した組織“マフティー”は連邦政府高官の暗殺を計画する。時を同じくして、かつて第二次ネオ・ジオン戦争に参加したハサウェイ・ノアが地球に降り立つ。

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(レビュー)
 今もって新作が作り続けられている「機動戦士ガンダム」シリーズ。老若男女を問わず根強い人気を誇るシリーズ最新作がこの「閃光のハサウェイ」である。原作はオリジナル版の総監督でもある富野由悠季氏。今回は彼自身が製作に直接関わっているわけではないが、彼が作った「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988日)を元にした完全新作劇場用作品である。全3部作が予定されており、今回はその第1章にあたる。

 主役は第1作のシリーズから登場している地球連邦軍の兵士ブライド・ノアの息子であるハサウェイ・ノアである。先述した「逆襲のシャア」にも登場しており、その時にはまだ少年だったが、ここでは勇ましい青年にすっかり成長している。父の面影もしっかりと受け継がれており、その成長ぶりには頼もしさを覚えた。彼が地球で何を成そうとしているのか?その宿命に過去の歴史も反芻される。

 このように本作は「逆襲のシャア」を観ていると、なるほどと思わせる場面が多々ある。少なくとも最初の「機動戦士ガンダム」とその後の物語を描いた「逆襲のシャア」は観ておいた方が、より理解しやすいと思う。できれば、この両作品の間を紡ぐ「機動戦士Zガンダム」と「機動戦士ガンダムZZ」を観ていれば尚良し。

 物語はかなりじっくりと展開されている。3部作の導入となるので、まずは設定をしっかりと紹介しようという思惑が感じられた。ドラマ自体はこれと言って大きなうねりのようなものはなく、クライマックスの一点集中な作りとなっている。少々物足りなさを覚えるがそこは今後に期待したい。

 映像に関しては作画のクオリティは申し分ない。特に、冒頭のシャトル内でのアクションシーン、中盤の市街地を舞台にした戦闘シーンは目を見張る出来栄えだった。逃げ惑う人々から見上げたモビルスーツ同士の戦いをここまでの臨場感タップリに表現したことは見事と言えよう。作り手側のこだわりが感じられた。

 但し、全体的に夜の戦闘シーンが多く、主役メカであるガンダムの造形を明確に映し出さなかったことは、ファンからすれば賛否が分かれるところかもしれない。

 尚、第2作の公開はまだ未定である。おそらく今回と同程度のクオリティを維持しようとするのであれば、1年か2年はかかるのではないだろうか。
[ 2021/07/03 00:35 ] ジャンルアニメ | TB(0) | CM(0)

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