映画ありのまま
初めましてorこんにちは。
わりと気ままに映画の感想を(妄想を交えて!)書き綴っています。ぜひ楽しんでってください〜(´ー`)ノ
(2008.4.15連絡事項)
少しずつですが記事が増えてきたので、50音字で検索出来るように プラグインを設置しました。
とはいっても、まだまだショボイですが‥。ぜひご利用ください。
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弓
2008.07.22(01:01)
ギドク・スタイル極まる!だが、余りにも高みにイキすぎて、今回は見上げるだけになってしまった‥。
![]() | 弓 (2007/02/23) チョン・ソンファン 商品詳細を見る |
「弓」(2005韓国)

ジャンルロマンス
(あらすじ)
大海に浮かぶ船上で老人と少女は暮らしていた。少女は10年間、船から下りたことが無い。老人は釣り舟漁船と弓占いをして少女を養っていた。老人は少女に言い寄る釣り客に容赦なく弓を射って威嚇した。ある日、少女は客の青年に恋してしまう。老人は2人の仲を引き裂こうとするのだが‥。
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(レビュー)
老人と少女の歪んだ愛憎を船上という限られた空間で描いた寓話。
監督・脚本は鬼才K・ギドク。かなりクセのある作風を持った監督だが、世界中に多くのファンを持つ。俺もその一人なのだが、本作に限って言えばその期待を裏切られてしまった。
ギドクらしいという意味では確かに”らしい”のだが、余りにも斜め上を行き過ぎて理解しがたいところがある。それと、確信犯的に造形された美意識が少々鼻につき、ドラマの邪魔になっているように思えた。
老人と少女は一切会話をしない。会話の代わりに行動が2人の関係を説明していく。ギドクは「うつせみ」(2004韓国日)でも、同じように男女の言葉無き恋愛を描いたが、本作では更にそれを推し進めた形だ。独特の緊張感と不気味さを醸し、かなり寓話性も強調されている。
そして、老人と少女に男女関係を落とし込む恋愛構造も、いかにもギドク的な”アブなさ”に満ちていて興味深く見れた。むろんキッチュなセクシャル描写も登場する。それが一層この”アブなさ”に拍車をかけている。
このようにギドク・テイストは健在で、むしろ過去作品よりも洗練されていて唸らされるばかりなのだが、しかし本作にはのめり込むほどの魅力は感じられなかった。
なぜかというと、一つは音楽という重要なモチーフの表現の仕方に不満を感じたからだ。老人と少女をつなぐ弓の演奏シーン。ここには、それこそ男女の甘美な交流を投影して欲しかった。弓は音楽の道具だが、占いの道具にもなる。弓占いをあれほど印象的に撮っているのに対して、演奏シーンは余りにも淡白にしか描かれていない。甘美と残酷。弓が表現する2人の関係性、それが均等に対になっていないために、この愛憎が悲劇的に盛り上がらないのである。
のめり込むまでに至らないもう一つの理由は、 クライマックスの描き方にある。過剰な表現主義はギドク独特の演出でビジュアル的な楽しみ方は出来るのだが、クライマックスは余りにもぶっ飛びすぎて理解出来るものではない。その前のシーンで老人の異常性を婚姻の儀で一旦盛り上げておいて、結局はああいう形で表現主義に逃げられてしまってはどうにも盛り上がれない。放り出したという風にさえ思えてしまう。
映像表現における美的追求は、元来映像派作家であるギドクの一つのスタイルになっている。これは諸刃の刃で、インパクトを与えることが出来る反面、逆に行過ぎてハズしてしまうとワケが分からなくなってしまう。今回のクライマックスに関して言えば、残念ながらマイナスの方にはたらいてしまってたという風に見える。


殿堂級
傑作
今一つ
ダメダメ











