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トゥモロー・ウォー

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「トゥモロー・ウォー」(2021米)星3
ジャンルアクション・ジャンルSF
(あらすじ)
 元軍人のダンは愛する妻子と幸せな暮らしを送っていた。ある日、テレビでサッカー観戦をしていると、突然30年後の未来からやって来たという軍隊が現れ試合が中断してしまう。未来の地球はエイリアンに侵略され、残り少なくなった人類は必死の抵抗をしているという。ダンを含めた現代人たちは、その戦いに否応なく巻き込まれていくことになる。

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(レビュー)
 エイリアンに侵略された未来の地球を救う戦いを描いたSFアクション作品。

 SF侵略物であるが、そこにタイムワープの要素を盛り込んだところが新鮮である。

 ただ、物語は突っ込みどころ満載なので余り深く考えないで見るのが吉であろう。展開が早いせいで未来の世界観やタイムワープの装置などの説明がほとんどなされていない。更に、未来の戦場に送り込む兵士が足りないからと言って安易に徴兵制度を取り入れるのもどうかと思う。銃を撃ったことがないド素人が何万人送り込まれてもただの無駄死にしかならない。いくら後がない戦いとはいえ余りにも悲壮的すぎる。

 見所は何と言ってもエイリアンとの戦いを描いたアクション・シーンだ。エイリアンのデザインが中々キモい作りで良い。また、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」(2011米)「バトルシップ」(2012米)のような見掛け倒しだけで終わるのではなく、今回のエイリアンはかなり強い。これなら地球が制圧されても仕方がないと思わせるだけの説得力がある。

 アクションシーンばかりに目が行くが、ダンと家族の絆のドラマも中々に魅せる。少し「インターステラー」(2014米)を連想させるが、そこはそれ。中々ドラマチックに盛り上げられていて感動的である。

 また、ダンと父親の確執も物語のキーポイントで上手く機能していた。ただ、終盤がかなり乱暴な展開になってしまっているので、父親側の葛藤をもう少し掘り下げてあげる必要があったと思う。そうすれば、もっと自然に観れたかもしれない。

 ダンを演じるのはクリス・プラット。アクション大作ではお馴染みの人気スターだが、その魅力は何と言っても独特のファニーさにあろう。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014米)は、その魅力を最大限に活かした好例であるが、本作でもそれは要所で確認できる。基本的にはハードなドラマであるが、どこかホッと一息つけるのは彼のキャスティングのおかげであろう。彼は本作で製作総指揮も兼ねている。

 本作は新型コロナの影響で劇場公開が見送られ配信のみとなってしまった。興行的には大きな痛手になったかもしれない。しかし、ユーザーの評判は上々なようで続編の企画も進んでいるということなので、次回があれば今度こそ大きなスクリーンで観てみたいものである。
[ 2021/09/16 00:14 ] ジャンルアクション | TB(0) | CM(0)

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