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デイブレイカー

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「デイブレイカー」(2009豪米)星3
ジャンルホラー・ジャンルSF
(あらすじ)
 2019年、謎のウイルスの蔓延によって世界は95%もの人間がヴァンパイアとなっていた。ヴァンパイアは人間の血液を食料としてたが、今や人類減少による食糧問題は深刻化していた。巨大製薬企業マークス社で代用血液の研究開発に従事するエドワードは、ある夜ヴァンパイアに追われる人間たちと遭遇し、とっさに彼らを助けてしまう。


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(レビュー)
 ヴァンパイアに支配された世界を舞台にしたSFホラー作品。

 古来からある吸血鬼をこうしたSF仕立てで描いた点が本作の妙味だろう。

 人間がウィルスによってヴァンパイアになるというのは、いかにもゾンビ映画のような設定であるが、はっきり言うとこの映画。ヴァンパイアをゾンビに置き換えても成り立つ作品かもしれない。

そもそもゾンビ映画の古典「恐怖城」(1932米)に見られるように、その原型は吸血鬼映画にあった。この歴史を踏まえれば、今回のヴァンパイアの立ち位置がゾンビのそれと似ているのは当然という気もする。

 監督、脚本は「アンデッド」(2003豪)で注目されたスピリエッグ兄弟。「アンデッド」はゾンビとエイリアンとマカロニ・ウェスタンのごった煮B級ムービーで、その破天荒なアイディアに驚かされたものである。そんな彼らがハリウッドに渡って製作されたのが、この「デイブレイカー」である。

 今作はブルーでクールな映像トーンが印象的で、終末感漂う世界観が中々魅力的である。

 但し、そこで繰り広げられるバイオレンスシーンはかなりハードで、このあたりには前作で見せた彼らの資質が継承されている。特にクライマックスの大殺戮シーンのゴア描写はゾンビ映画真っ青の出来栄えである。

 物語はシンプルながら上手く構成されていると思った。エドワードの葛藤は良く伝わってくるし、ラストも気持ちよく締めくくられている。

 欲を言えば、マークス社の暗躍にもう少し捻りが欲しかった気がするか…。また、世界中のパンデミックという割に物語のスケール感が小さいのも気になった。この辺りは予算の少なさが関係しているのかもしれない。
[ 2021/09/19 00:28 ] ジャンルホラー | TB(0) | CM(0)

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