映画ありのまま
わりと気ままに映画の感想を(妄想を交えて!)書き綴っています。ぜひ楽しんでってください〜(´ー`)ノ
(2008.4.15連絡事項)
少しずつですが記事が増えてきたので、50音字で検索出来るように プラグインを設置しました。
とはいっても、まだまだショボイですが‥。ぜひご利用ください。
パッション(無修正版)
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「パッション(無修正版)」(1982スイス仏)
ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
ポーランド人映画監督ジェルジーは、絵画作品を実写で再現する映画を撮っていた。ところが、撮影は思い通りに進まず女優が降板。代役探しに奔走していたところ、工場勤務のイザベルという女性が現れる。経営赤字でリストラされかかっていた彼女は組合活動に熱を入れていた。ジェルジーは彼女を代役に抜擢しようと考える。やがて予算が底を尽き、ついに出資者はさじを投げてしまう。果たして映画は完成するのだろうか?
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(レビュー)
映画撮影隊に起こる悲喜こもごもをドキュメンタルに綴った作品。リバイバルされたヘア解禁の無修正版である。
監督脚本はJ・L・ゴダール。70年代に政治的闘争を掲げ匿名的映画活動を行っていた彼が、久々に商業映画に戻ってきたのは前作「勝手に逃げろ/人生」(1979仏スイス)から。本作はその後に発表された復帰後第2作目である。
とは言っても、まだ彼の中で政治を語りたいというエネルギーがくすぶっていることは明らかで、それは劇中会話におけるプロレタリアート的発言、その抵抗を描く工場の描写、はたまた搾取側の象徴たるハリウッドの名門映画配給会社を痛快にも蹴り飛ばしてしまう結末等に見られる。
また、ラストでジェルジー達をポーランドへ向かわせたのは、劇中でワンフレーズだけ登場する「連帯」と深い関係があるのではないかと想像できる。1980年、当時社会主義国だったポーランドで初となる労働組合「連帯」が結成された。ジェルジー達が向かった先には、自由と開放の為に蜂起する運動が待ち受けている‥そんな暗示が込められているように思えた。
物語は、撮影隊の閉塞感に満ちた状況をドキュメンタリータッチで綴ったもので、さしてドラマチックというわけでもなく、筋だけ追いかけてしまうと非常に退屈してしまう。
一方、目を見張るのは名手L・クタールによる映像で、数々の絵画が美しく再現されていて素晴らしい。レンブラントの「夜警」の深みのある闇など、見所がつきない。芸術は感性、その醍醐味をゴダールはこの映画で訴えたかったのではないだろうか。
また、ゴダールの造語”ソニマージュ”が大胆に発揮されるのも本作の大きな特徴だ。音と映像を対等視する彼の模索が随所に見て取れる。映画という媒体において映像よりも音をクローズアップする彼の思考は、実験的な試みとして興味深く捉えられる。本作に限らず、これに関しては今だに時代はゴダールに追いついていないような気がする。


殿堂級
傑作
今一つ
ダメダメ











