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ムタフカズ

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「ムタフカズ」(2017日仏)星3
ジャンルアニメ・ジャンルSF・ジャンルアクション
(あらすじ)
 ボロアパートに暮らす若者リノはガイコツ頭の同居人ヴィンスと臆病な友だちのウィリーと無為な日々を送っていた。ある日、道ですれ違った美少女ルナに一目惚れしたリノは、その直後に交通事故に遭ってしまう。それ以来、リノは他人に奇怪な影を見るようになってしまう。

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(レビュー)
 スラム街に住む冴えない青年が巨大な陰謀に戦いを挑んでいく日仏合作のバイオレンスSFアニメ。

 アニメーション制作を「マインド・ゲーム」(2004日)や「鉄コン筋クリート」(2006日)等で知られるスタジオ4℃が手掛けているとあって、エッジの利いた映像が横溢し大変面白く観ることが出来た。

 独特なタッチのキャラクターは好みが分かれる所かもしれないが、スピード感あふれるアクション・シーンはカタルシス満点でアーティスティックな感性もそこかしこに見られ、目で見て楽しむというアニメーション本来の魅力が味わえた。

 特に、中盤のカーチェイスは、音楽と映像が一体となった痛快無比なシーンに仕上がっており興奮させられた。リノが運転するアイスキャンディーの車から流れる音楽をアクションシーンの中に取り入れたアイディアとセンスが抜群である。

 また、リノたちが暮らす”DMC”は一昔前の荒れたロサンゼルスよろしく、銃を携帯したギャングが横行する腐敗した街である。犯罪の匂いが漂う雑多な感じが中々面白い。しかも、そこに住む住人はヒスパニック系、アジア系、アフリカ系といった有色人種が多く、SFファンタジーでありながら、どこか現実世界を意識したユニークな世界観になっている。
 もっともリノは真っ黒な姿だし、ヴィンスはガイコツで、ウィリーは犬に似た容姿ということで、主要キャラ3人についてはファンタジックな造形になっている。

 一方、物語はリノが背負う宿命を巡る壮大な陰謀のドラマとなっている。しかし、この陰謀自体が尻切れトンボというのはいただけなかった。リノとルナのロマンスも中途半端なまま放出されたままで完全に消化しきれていないのも残念だった。
 本作には原作(未読)のバンド・デシネがあるようだが、もしかしたら今回は途中までの映画化だったのかもしれない。

 尚、本作の監督は、日本人の西見祥示郎と原作者のギョーム・”RUN”・ルナールという人である。西見氏はスタジオ4℃の作品に携わっているほか、「下妻物語」(2004日)のアニメーションパートも手がているベテランアニメーターである。

 ギョーム氏は原作のほかに本作の元となったフラッシュアニメを自主製作しており、中々多才な人物である。映画の序盤でボロアパートを舞台にしたアクションシーンが登場するが、それをパイロット版のような形で作成している。youtubeなどで見れるので興味のある方はmutafukazで検索してみるといいだろう。
[ 2023/01/08 00:06 ] ジャンルアニメ | TB(0) | CM(0)

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