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モリーズ・ゲーム

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「モリーズ・ゲーム」(2017米)星3
ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 女子モーグルのトップ選手として活躍していたモリー・ブルームは、五輪目前の大事な国内予選で転倒して重傷を負い夢を諦める。その後、法律の道を進もうと勉学に勤しむが、ひょんなことからハリウッド・セレブやビジネス界の大物たちが集う非合法のポーカー・ゲームでアシスタントをすることになった。そこで違法賭博のイロハを学んだモリーは、自ら地下カジノの運営に乗り出すのだが…。

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(レビュー)
 トップ・アスリートから違法賭博を経営に乗り出した実在の女性モリー・ブルームの伝記映画。

 これが実話とは俄かには信じがたい。それくらいドラマチックな物語である。
 事故さえなければモリーはオリンピックに出場していたかもしれない。しかし、不運な事故で選手生命を絶たれた彼女は、軽いノリで地下カジノのアシスタントを務めたことで、違法賭博の世界にドップリと浸かってしまう。

 アスリート時代は全て父親の言いなりで、一人では何もできなかった彼女が、賭場場で知り合った人脈を駆使しながら自らの力で会社を立ち上げ魑魅魍魎が集う闇社会でのし上がっていくのだから、人生とは分からないものである。とはいえ、元々法律家を目指していたくらいであるから頭は切れるのだろう。弁護士を味方につけてハリウッセレブをカモにして賭博場を大きくしていく、その手腕は実にしたたかである。

 賭博場に集まる客もそれぞれに人生があって面白く観れた。わざとゲームに負けて商売の取引をする経営者、自称投資家の詐欺師、借金まみれで破滅する男等々。彼らの人生が垣間見えてくる所が、本作のもう一つの面白さである。

 後半に入ってくると、マフィアとの関係やFBIの捜査が入り、事業は窮地に追い込まれていくようになる。このあたりも予想の範囲内ではあるが、面白く観れた。出る杭は打たれるというのは世の常である。

 監督、脚本は「ソーシャル・ネットワーク」(2010米)「マネーボール」(2011米)の脚本家アーロン・ソーキン。本作が彼の長編監督デビュー作である。
 モリー自身を語り部にしながら、彼女の波乱に満ちた半生がテンポの良いシークエンスで表現されており、2時間20分という長丁場を飽きなく一気に見せ切った手腕は大したものである。
 ただ、あれだけ軋轢のあった父親との和解が、ややアッサリにしか描かれておらず、そこは少し物足りなく感じた。また、クライマックスの法廷シーンも、実際はどうか分からないが、かなり都合よくまとめたなという感じがしてリアリティという点では若干疑念を抱きたくなってしまった。
 良く言えば軽快で観やすい。悪く言えばアッサリとしている。ソーキンの初演出はそんな印象である。
[ 2023/02/15 00:25 ] ジャンル人間ドラマ | TB(0) | CM(0)

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