fc2ブログ










血みどろの入江

pict2_257.jpg
「血みどろの入江」(1971伊)星3
ジャンルホラー・ジャンルサスペンス
(あらすじ)
 海辺の屋敷に住む老婦人が何者かに殺される。その直後、彼も何者かに殺された。近くには昆虫研究家と女占い師の夫婦、タコ釣りの男が住んでいた。そして、そんな彼らを監視する男女がいた。数日後、殺害現場の屋敷を空き家だと思って若者たちがやって来る。バカンスを楽しむ彼らだったが、次々と何者かによって惨殺され…。

ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!

FC2ブログランキング
にほんブログ村 映画ブログへ人気ブログランキングへ

(レビュー)
 海辺の屋敷を舞台にしたスラッシャー映画。

 登場人物が次々と殺されていく後半の展開は中々魅せるが、いかんせん物語は散漫である。屋敷に入り込む若者たちや怪しい昆虫研究家と女占い師といったキャラを物語の中で有効的に使い切れておらず、シナリオは残念ながら上手く出来ているとは言い難い。

 また、犯人探しのミステリとして見た場合も、肝心の謎解きの過程が安易に処理されてしまっており余り面白みが感じられなかった。

 ただ、映画の結末は意外なもので、これには度肝を抜かされた。果たしてどこまで計算したことなのか。余りにも能天気な終わり方に良くも悪くも苦笑してしまうしかなかった。

 しかも本作は劇伴の使い方が非常に面白く、このラストにかかる陽気な曲調や、殺害シーンにかかるメロウな旋律などがシーンをより印象深いものとしている。音楽は甘美なメロディを得意とするステルヴィオ・チプリアーニが務めている。

 また、この手の作品の見所である殺害シーンもかなり奮闘していて、質量ともに十分に満腹感が味わえた。
 若者たちがベッドでいちゃついている所を串刺しにするシーンは、後の「13日の金曜日」(1980米)のケヴィン・ベーコン演じる青年の殺害シーンに影響を与えているのではないだろうか。他にも、斧で顔を割られたり、死体の顔にタコが張り付いたり等、ビジュアル的なショック度、気色悪さはかなりのものである。

 監督、共同脚本、撮影はマリオ・パーヴァ。この辺りの露悪的な残酷描写は流石としか言いようがない。
 ただ、今回は自ら撮影監督を務めているものの、独特な映像美は控えめである。他の作品に比べると映像演出は今一つ精彩に欠く内容である。
[ 2023/05/14 00:10 ] ジャンルホラー | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://arino2.blog31.fc2.com/tb.php/2209-a0c257b2