fc2ブログ










スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

pict2_275.jpg
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(2021米)star4.gif
ジャンルアクション・ジャンル青春ドラマ・ジャンルファンタジー
(あらすじ)
 ミステリオとの戦いによってスパイダーマンの正体がバレてしまったピーター・パーカーは、普通の生活を送れなくなってしまい、恋人のMJや親友のネッドにも被害が及び頭を悩ませていた。そこでかつて一緒に戦ったドクター・ストレンジに助けを求める。ドクター・ストレンジはスパイダーマンの正体に関する記憶を全世界から消す呪文を唱えるが、それが失敗に終わりマルチバースの扉が開いてしまう。

ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!

FC2ブログランキング
にほんブログ村 映画ブログへ人気ブログランキングへ

(レビュー)
 トム・ホランドが演じるスパイダーマン・シリーズの第3弾。「スパイダーマン:ホーム・カミング」(2017米)「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(2019米)に続く最終章である。

 物語は前作の直後から始まるので、これまでのシリーズの履修は必須である。しかも、今回は歴代のスパイダーマンやヴィランも登場するので、トビー・マグワイア版の「スパイダーマン」とアンドリュー・ガーフィールド版の「アメイジング・スパイダーマン」も観ておいた方が良いだろう。

 …と言っておいてなんだが、自分はトビー・マグワイアの「スパイダーマン」は観ているが、アンドリュー・ガーフィールドの「アメイジング・スパイダーマン」は未見である。しかしながら、特に観ていなくても十分に面白く観ることが出来た。今回登場するヴィランの中には初見のものもいるが、そういうものだという割り切りさえできれば特に苦にせず観れるのではないだろうか。

 それにしても、これだけのオールスター・キャストをよくぞ集めたものだと感心する。前作でも予告されていたマルチバースの世界観が、ここにきて本格的に始動し、3人のスパイダーマンが並び立つ光景は壮観である。このマルチバースというアイディア自体はすでに「スパイダーマン:スパイダーバース」(2018米)から見られるもので決して新鮮というわけではないのだが、シリーズを観てきた者としては感慨もひとしおである。ある種お祭り的な意味合いも感じられ、最終章にふさわしい大団円を迎えている。

 監督、脚本はこれまでと同じ布陣なので、作品のトーン、物語もしっかりと堅持されている。昨今ではシリーズ物でも途中から監督や脚本家が変わることが多い中、本作は最後まで主要スタッフが変わらないままだったので、統一感のある作りになっている。

 シリーズ当初の青春グラフィティのテイストを最後まで崩さず、孤高のヒーローの葛藤を遜色なく描き込んだ手腕は見事である。これまでのスパイダーマンはどうしてもダークな面を出す傾向にあったが、今回はピーターの明るいキャラクターのおかげもあって、彼の苦しみや悲しみも嫌味なく描かれていて好感が持てる。

 また、MJとのロマンス、ネッドとの友情もちょっぴり切なく締め括られており、この辺りにはかすかな哀愁も感じられた。

 もっとも、今回の騒動は元をただせば自ら蒔いた種であり、どうしても余り同情的には見れないというのはあるかもしれない。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015米)もそうだったが、身から出た錆としか言いようがなく、終わってみれば何だか釈然としない思いも残った。

 また、ネッドが終盤でマルチバースの扉を開く呪文を習得できてしまうのもご都合主義的であるし、ドクター・オクトパスの扱いが他のヴィランに比べると多少突っ込みを入れたくなるところがあったのは残念だった。

 こうした不満点、突っ込み処がなくはない作品ではある。
 しかし、これまで積み重ねられてきたシリーズの集大成として考えた場合、クライマックスの戦いなどは見事な盛り上げ方であるし、ラストの締めくくり方にも十分なカタルシスを覚えた。

 尚、今回は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION」での鑑賞だった。初映版に新規映像11分を加えたヴァージョンとなっている。
[ 2023/06/23 00:42 ] ジャンルアクション | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://arino2.blog31.fc2.com/tb.php/2240-6d7072dc