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愛が微笑む時

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「愛が微笑む時」(1993米)star4.gif
ジャンルファンタジー・ジャンルコメディ・ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 偶然同じバスに乗り合わせていた4人の男女が事故で死亡してしまう。霊になった彼らは事故現場で生まれた赤ん坊トーマスに取り憑いて彼の成長を見守ることにした。こうして本当の家族のように親しくなっていくトーマスと霊たちだったが、将来を案じた霊たちは彼の前から姿を消すことにした。それから数年後、利己的で仕事中毒な銀行員になったトーマスの前に再び霊たちが姿を現す。
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(レビュー)
 4人のゴーストと仕事一筋の利己的な青年が織りなすハートウォーミングなファンタジードラマ。

 色々と突っ込み所はあるが、それを補って余りある笑いと感動が詰め込まれた珠玉の作品である。心温まる現代の御伽噺として捉えれば十分に楽しめるし、こういうのは素直に観るに尽きるだろう。

 何と言っても、4人のゴーストのキャラクターたちが個性的で面白かった。あがり症の歌手、ヤクザの手下、3人の子供のシングルマザー、恋人と結ばれる寸前だった女性。彼らは夫々に現世にやり残したことがあり、そのせいで成仏できないでいる。

 やがて彼らの魂は同じ事故で助かった赤ん坊トーマスのおかげで救われていく。これが本作の肝で、ヤクザの手下とシングルマザーのエピソードには泣かされてしまった。夫々に人情味タップリに描かれていて感動的だった。

 また、事故の元凶であるバス運転手も中々に良い。成仏してからは幽霊バスの運転手として再登場してくるのだが、一見すると冷酷非情でありながら、最後に少しばかり温情を見せるあたりが憎めない。こちらも魅力あふれるキャラクターとなっている。

 方や、ゴーストが面倒を見るトーマスにもドラマは用意されている。こちらは交際中の女性との恋愛話で展開されていくのだが、やや安直という気がしなくもない。全体の緩いテイストを考えれば、このくらいの淡泊さで丁度良いのかもしれないが、正直もう少し捻りが欲しい所である。

 本作にはファンタジックな要素もふんだんに盛り込まれており、映像的にも色々と楽しみながら観ることが出来た。
 例えば、幽霊バスがどこからともなく現れるシーンはSFXを駆使してかなりリアルに表現されている。本作が作られた時代はまだCGの技術がそこまで発達してないので、アナログで表現されている部分が多い。今見てもよく出来ていて感心させられる。

 監督は「トレマーズ」(1990米)、「シティ・スリッカーズ」(1991米)のロン・アンダーウッド。軽妙洒脱なテイストはこの監督の持ち味であるが、今回も大変小気味よく演出されていてストレスフルに観れた。

 特に印象に残ったシーンは、トーマスと4人のゴーストが子守のように歌っていたフォー・シーズンズの「Walk Like a Man」を路上で歌うシーンである。現世とあの世に分け隔てられた彼らの絆がしみじみと感じられた。

 キャストでは、トーマス役のロバート・ダウニー・Jr.の好演が光る。ゴーストに体を乗っ取られると別人のように豹変するという難役を芸達者に表現している。
[ 2024/01/12 00:09 ] ジャンルファンタジー | TB(0) | CM(0)

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