映画ありのまま

初めましてorこんにちは。
わりと気ままに映画の感想を(妄想を交えて!)書き綴っています。ぜひ楽しんでってください〜(´ー`)ノ 
(2008.4.15連絡事項)
少しずつですが記事が増えてきたので、50音字で検索出来るように プラグインを設置しました。
とはいっても、まだまだショボイですが‥。ぜひご利用ください。

映画女優

2008.02.18(02:19)
引き続き市川崑追悼ということで「映画女優」を取り上げます。
実はコレDVD化されてないんだよねぇ〜。主演が吉永小百合なのに‥。
まぁ、傑作というほどではないんだけど、日本映画が好きな人には面白く見れる作品だと思います。
「映画女優」(1987日)星3
ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 大正14年、田中絹代は松竹の新人監督清光に拾われて女優デビューを果たす。何かにつけて目をかけてもらい周囲のやっかみを買うが、持ち前の根性で主役の座を射止めた。しかし、これが他人の作品だったことから、清光は怒る。手塩をかけて育ててやった恩を忘れたのかと関係を強引に迫り、そのまま二人は同棲することになった。ところが1年後、女優業と家事の両立が出来ずにあえなく破局。実家の家族に様々な不遇が降りかかり、それらを一身に背負いながら絹代は仕事一筋に生きるようになる。

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(レビュー)
 女優田中絹代の半生を描いた市川崑監督の作品。
 まだあどけなさを残す少女時代から、女優としての貫禄を身に付ける中年時代までを、吉永小百合が演じている。当時40を当に越していたことを考えると、この若さは驚異的としか言いようがない。しかし、実際の田中絹代との比較で言うとどうだろう?もう少しアグレッシヴさが欲しかった気もする。

 本作は、スクリーンでは見れない田中絹代の私的な一面を窺い知ることが出来るという意味で大変興味深い作品だ。
 原作脚本は新藤兼人。映画界を知り尽くす重鎮だけあって、トリビア的なエピソードが満載だ。特に、畳に放尿するシーンには驚かされた。本人(没年1977年)が見たら‥と思うと少し気の毒な感じもするが、大変面白いエピソードである。
 併せて新藤兼人の作品「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録」(1975日)を見ると更に興味深く見ることが出来る。「ある映画監督の〜」は名匠溝口健二を追ったドキュメンタリー作品だ。そこには田中絹代本人も登場する。自身のインタビューから、他にも幾つか「なるほど‥」と思わせるシーンが見つかった。

 さて、本作は前半こそ日本映画の歴史を解説するようなドキュメンタリー的な側面を持ち合わせているが、後半からはほとんどが溝口健二との関係を追ったドラマとなっている。今作の本文は正にこの部分だと思うのだが、これまた興味深く見れた。溝口健二との出会いが彼女に”生涯女優”の道を選ばせたことは、先述の「ある映画監督の〜」における本人のインタビューからも分かることである。仕事上の関係を越えた所で二人は深く繋がってゆく。それは男女関係でもない、師弟関係でもない、極めて特別な関係だ。この映画を見るとそのあたりが具体的に描かれている。二人のスリリングな駆け引きは中々見応えがある。

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