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エンデベ空港の7日間

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「エンデベ空港の7日間」(2018英米仏マルタ)星3
ジャンルサスペンス・ジャンル社会派
(あらすじ)
 1976年6月27日。イスラエルのテルアビブからパリへ向けて出発したエールフランス139便が、4人のハイジャック犯によって乗っ取られた。やがて飛行機はハイジャックを支援するアミン大統領が待つウガンダのエンテベ空港へ降り立つのだが…。
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(レビュー)
 実際にあったハイジャック事件を緊張感みなぎるタッチで描いた実録サスペンス。

 物語はハイジャック犯のカップル、ポーゼとクールマンの視点を中心に、人質解放に奮闘するイスラエル政府の奔走、特殊部隊の活躍などを交えながら展開されていく。

 基本的にドキュメンタリータッチが貫かれており、エンタテインメント的な面白さは余り感じられない作品である。どちらかと言うと、事件を起こした当事者の葛藤に照射した作りで、ハリウッド映画のようなドンパチを期待すると肩透かしを食らうだろう。

 監督はバスジャック事件を描いた実録ドキュメンタリー「バス174」(2002ブラジル)や「エリート・スクワッド」(2007ブラジル)「エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE」(2010ブラジル)のジョゼ・パヂーリャ。緊迫感を創出するのに長けた監督で、本作にもその作家性は十分に堪能できる。

 ただ、「エリート・スクワッド」シリーズはエンタメ要素が高く映画的な面白さが追及されていたが、今回はあまりにもストイック過ぎて、得意のドキュメンタリータッチもドラマを盛り上げるまでには至っておらず、あまり効果的には思えなかった。

 一応ポーゼとクールマンの関係など、事件の背後に関わる人間ドラマも用意されているが、こちらも今一つ精彩に欠く内容である。

 例えば、終盤にクールマンが壊れた公衆電話で電話をするシーンがある。ここは演出次第では大変ドラマチックなものになっただろうが、余りにも野暮ったく撮られていて勿体なく感じられた。
 実話を元にしているとはいえ、一応劇映画として製作されているのであるから、こうした所の盛り上げ方には気を配ってほしい気がした。

 それにしてもこの事件は世界に余程大きな衝撃を与えたのだろう。あとで調べて分かったが、これまでに2度映画化されているらしい(未見)。今だにイスラエルとパレスチナの争いは続いており、決して昔の事件と片付けられない。そういう意味では、本作は時代を超えて観るべき映画になっていると思う。

 尚、劇中には伝説のテロリスト”カルロス”の名前が登場してくる。彼に関しては「カルロス」(2010仏独)という映画で詳しく描かれているのでサブテキストとしてお勧めしたい。
[ 2024/02/11 00:05 ] ジャンルサスペンス | TB(0) | CM(0)

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