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パフューム ある人殺しの物語

バカ映画ならバカに徹底して欲しい。
パフューム スタンダード・エディションパフューム スタンダード・エディション
(2007/09/07)
ベン・ウィショー.レイチェル・ハード=ウッド.アラン・リックマン.ダスティン・ホフマン

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「パフューム ある人殺しの物語」(2006独仏スペイン)hoshi2.gif
ジャンルサスペンス・ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 18世紀のパリ。ジャン・バティスタは悪臭のする魚市場の片隅に生み捨てられた。母は死刑になりジャンは孤児院に預けられる。彼には生まれつき不思議な能力が備わっていた。人並みはずれた嗅覚を持っていたのだ。しかし、そのせいで対人関係を築けず孤立するようになる。数年後、ジャンは”なめ皮職人”の元に売り飛ばされた。ある日、通りですれ違った行商の女の臭いに惹かれ彼は取り返しのつかない過ちを犯してしまう。これが彼の人生を変えた。地元の有名な香水商人バルディーニに見初められたジャンはそこで恐るべき実験を始める。
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(レビュー)
 愛に見放された男の人生を倒錯的な世界の中に描いたファンタジックなドラマ。
 監督のT・ティクヴァが持ち前の様式美で描いているので、表面上は実に荘厳な雰囲気を漂わせているが、余りにも荒唐無稽で突拍子もないストーリーの骨子はある意味でバカ映画の部類に入りかねない。

 ジャンの嗅覚の能力とは一体何だったのだろう?説明がないためナレーションに導かれるままドラマを受け入れていくしかないのだが、映画を見終わっても未だによく分からない。彼は死神?それとも天使?孤高のアンチヒーローとして強烈な存在感は示されているが、もはや神話的なレベルでしか捉えきれないキャラクターになっている。余りにも高みに登ってしまったため彼の心中を掴みきれず、いわゆるアンチヒーローに抱くようなゾクゾクする怖さ、頼もしさといったものは感じられなかった。ローラと出会うことでかすかに葛藤を生じさせるが、それすらもどこか人間離れしているように見えてしまう。確かに俳優の熱演は見事だが、それが空回りしているようにしか見えなかった。

 一方、映像に関しては見所が尽きない。猟奇的で禍々しいタッチも見られるがゴシック的な美しさも併せ持っていて、なんとなくT・バートンの世界観を連想させる。そして何と言っても、スペクタクル感タップリに描かれるクライマックスシーンには度肝を抜かされる。

 「ラン・ローラ・ラン」(1998独)「ヘヴン」(2002独英米仏)といった過去作品のセルフ・オマージュが見ることができたのも、個人的にはニヤリとさせられた。

 それにしても、ティクバは作品ごとに映像の作込みりがどんどん緻密になっていく。元々映像に凝る作家だったが、今後どこまで進化していくのだろうか?
 願わくばこの監督に必要なのは”ユニーク”且つ”ブッ飛びすぎない”脚本のような気がするので、作品選びを間違えないようにしてほしい。
[ 2008/11/05 00:22 ] ジャンルサスペンス | TB(0) | CM(0)

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