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わが街

当時のロスのスラム街は恐ろしかった。人種の違いを越えて育まれる友情はしみじみとさせられる。
わが街わが街
(2008/05/23)
ケビン・クラインダニー・グローバー

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「わが街」(1991米)星3
ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 ロスの弁護士マックは帰宅途中、黒人地区に迷い込んだ所を少年ギャングに襲われる。そこをレッカー車の黒人運転手サイモンに助けられた。その後、二人の身辺に大きな事件が起きる。マックの親友で映画プロデューサーのデイビスが強盗に襲われ入院した。また、マックの妻はジョギング中に捨て子を拾った。一方、サイモンはギャングの抗争に明け暮れる甥のせいで妹の家が銃撃されてしまう。荒廃したロスの街を憂う二人は、次第に交友を深めていくようになる。
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(レビュー)
 白人弁護士と黒人運転手の交流を描いた群像ドラマ。夫婦愛、友情、親子愛等がしみじみとした味わいで描かれている。

 「ボーイズ・ン・ザ・フッド」(1991米)、「ニュー・ジャック・シティ」(1991米)等、90年代に復興したブラックムービーを見ると分かるが、当時のロスのスラム街は手がつけられないほど荒廃していた。この映画でもマック、デイビス、サイモンとその家族がギャングに襲われている。警察さえどうすることもできない悲惨な状況だった。

 荒廃の原因は幾つかあると思う。とりあえず本作では移民の問題と貧富の問題が取り上げられている。個人的には少し食い足りない気がしたが、娯楽性を持たせるためにこれらの問題についての言及は浅薄に留めているのだろう。問題認識を持つという意味からすれば十分だと思う。

 物語はマックとサイモンが人種の違いを超えて熱い友情で結ばれていく友情ドラマとなっている。ラストの持って行き方が少し強引な感じがしたが、途中までは丁寧に描かれていて良かった。

 尚、クレジットにW・ヒル監督の名前を見つけた。今回彼は劇中のバイオレンス映画の演出をしている。彼の傑作「48時間」(1982米)のバスジャックのシーンとまったく同じシチュエーションが繰り広げられていて笑ってしまった。

 ちなみに、「48時間」のプロデューサーはバイオレンス映画専門のJ・シルヴァーである。「リーサル・ウェポン」や「ダイ・ハード」といったヒットシリーズを手がける敏腕プロデューサーだが、そうだとすると本作に登場する映画プロデューサー、デイビスのモデルは彼ということになるのだろうか?だとすれば、彼が往年の名画「サリヴァンの旅」(1941米)を引き合いに出すシーンは皮肉が利いている。
 「サリヴァンの旅」は、ハリウッドの名プロデューサーが陰気な映画を作るのを止めて夢を与えるような映画を作る改心を描いた作品である。しかし、J・シルヴァーは未だに改心するどころか、バリバリのバイオレンス映画専門のプロデューサーとして活躍中である。あてつけではないだろうが、デイビスのキャラにはJ・シルバーに対する意地悪な含みも感じられた。
[ 2008/11/11 00:13 ] ジャンル人間ドラマ | TB(0) | CM(0)

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