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学校Ⅱ

学校シリーズは1作目しか見たことが無い。
寅さんシリーズの後を引き継いだ形で全部で4本作られた。
学校II [DVD]学校II [DVD]
(2007/05/25)
西田敏行吉岡秀隆

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「学校Ⅱ」(1996日)星3
ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 新人教師小林が北海道の養護学校にやって来た。クラスには高志と佑矢という問題児がいた。高志は一言も口をきかない自閉症の生徒で、佑矢はすぐに暴れる情緒不安定な生徒だった。小林は佑矢の面倒を付きっきりで見るが、手に負えず途中で放り出してしまう。その時、高志が佑矢を諌めた。それは高志が発した初めて声だった。それ以来、高志と佑矢は本当の兄弟のように仲良くなっていく。小林は彼等の姿を見て少しホッとするのだった。そんなある日、高志がクリーニング工場で実習労働することになる。しかし、世間の風当たりは想像以上に厳しく‥。
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(レビュー)
 養護学校の教師と生徒の交流を綴った感動作。

 監督脚本は山田洋次。「寅さん」シリーズの盟友朝間義隆が共同で脚本を書いている。”泣ける”を前提にはしているものの、ツボを心得た作りはさすがで、「こうなるだろう‥」と分かっていても上手く乗せられてしまう。
 また、単に感傷に訴えるだけではなく、深刻な問題をきちんと明示している所に作り手の良心が感じられる。その問題とは障害者達のリアルな姿だ。

 障害にも程度の差がある。軽度の障害者高志と、重度の障害者佑矢という二人の生徒を出して、その違いを現実的な問題として次のようなエピソードで描いている。
 高志は社会に出る訓練として工場で働くのだが、どうしても仕事を覚えらず悩むようになる。自分自身に対する苛立ちと、周囲から厳しい目で見られる環境の変化から、高志は工場を逃げ出して佑矢をうらやむようになる。彼のように重度の障害者だったら世間の見る目はまた違っていただろう‥と。ここでハッとさせられた。我々は障害者というだけで一括りにしがちだが、その認識自体誤りであって、彼等には障害の程度の違いもあれば、夫々の考え方や個性もあるのではないか‥と。そのことをこのエピソードから教わったような気がした。

 また、この映画は障害者児童の問題を扱う一方で、彼らに接する教師の成長ドラマについても語っている。
 小林は初めは希望と異なる養護学校の勤務に不満を見せるが、周囲に助けられながら徐々に逞しくなっていく。ビジネスホテルのシーンは、彼が一人前の教師になったことが分かる良いシーンだ。彼の言葉にしみじみとさせられた。背中で語るところがまた良い。

 また、頼れる先輩教師・竜平の存在も、彼の成長を語る上では欠かせないものだ。小林との掛け合いが微笑ましく見れた。彼の存在が深刻一辺倒になりがちなドラマにユーモアをもたらしてくれる。加えて、彼の奥ゆかしい恋心もラストを味わい深いものにしていて良かった。
[ 2008/12/13 01:05 ] ジャンル人間ドラマ | TB(0) | CM(1)

実習は

苦難の連続でしたね
[ 2023/07/01 21:03 ] [ 編集 ]

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