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学校III

今回は中年男女のロマンスも盛り込まれている。
学校III [DVD]学校III [DVD]
(2006/11/22)
大竹しのぶ黒田勇樹

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「学校Ⅲ」(1998日)star4.gif
ジャンルロマンス・ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 沙和子は自閉症の息子トミーを女手一つで育てている。不況で失業した彼女は背に腹はかえられないと資格を取るため技術専門校に通うことにする。そこには様々な人が集まっていた。中でも、大企業をリストラされた高野はプライドが高く周囲から浮いた存在だった。沙知子は孤立する彼を色々と気にかけてやる。こうして二人は次第に惹かれあっていくが‥。
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(レビュー)

 山田洋次監督の「学校」シリーズ3作目。今回は都立の技術専門校を舞台にしたドラマである。生徒同士の関係に軸を置いたところが前2作と異なる点だ。シングルマザーと孤独な中年男の慎ましやかなロマンスをしみじみと描いている。また、不況によるリストラを忍ばせたところに、社会派的な趣向が凝らされている。

 沙和子役は大竹しのぶ、高野役は小林稔侍。それぞれに好演している。特に、大竹しのぶの母親役が良い。自閉症の息子を抱える未亡人という設定で、どんな苦境に際しても常に前を向いて歩く強い母親像が体現されている。また、恋する中年女の切ない気持ちもナチュラルに演じていて良かった。

 一方の小林稔侍も味わい深い演技を見せている。無骨な態度の奥にかすかに見せる優しさがチャームポイントだ。確か公開当時はTVのバラエティ番組に積極的に出演し、いじられキャラとして人気が出ていた頃だったと思う。おそらく本作の高野もそのスタンスでの役作だろう。海の家で歌うシーンが印象に残った。

 ドラマは感動的に展開されていくが、少し残念に思う部分もあった。それはスマートさに欠けるロマンス描写である。
 高野の元妻は事業を営むキャリアウーマンで、家庭的な沙和子との対比から用意されたものであろう。しかしながら、彼女の登場は中盤になってからである。ここはもっと早い段階で出しておくべきだったのではないだろうか。どうしても前半における高野の沙和子へのアプローチが下世話に写ってしまう。高野が何故沙和子にそこまで惹かれるのか?そこを自然なものとして見せるためには、妻との関係を最初に見せておくべきだったのではないかと思う。

 終盤は素晴らしい。全てを描ききらずサラリと描いているあたりが実に上手い。山田&朝間コンビのシナリオセンスの良さにはただただ脱帽である。
[ 2008/12/14 00:28 ] ジャンルロマンス | TB(0) | CM(0)

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