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UFO少年アブドラジャン

ほのぼのとした味わいが心地よい。
UFO少年アブドラジャン [DVD]UFO少年アブドラジャン [DVD]
(2002/05/01)
ラジャブ・アダシェフシュフラト・カユモフ

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「UFO少年アブドラジャン」(ウズベキスタン1992)星3
ジャンルSF・ジャンルコメディ
(あらすじ)
モスクワの中央政府はUFOの目撃情報を収集していた。モスクワから遠く離れたウズベキスタンの小村でもそのことは話題になっていた。ある日、農夫バザルバイがUFOの墜落現場に遭遇する。少年の姿をした宇宙人を助け、アブドラジャンと名付けて育てようとするのだが‥。
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(レビュー)
 田舎の小村を舞台にした風変わりなSFコメディ。

 チープな特撮と脱力テイストが奇妙な味わいをもたらし、いわゆるヘタウマ的な面白さがある映画だ。
 また、映画のナレーションがS・スピルバーグ監督に向けて語られている所は、何とも大胆というか人を食っているというか‥。本作は「E.T.」(1982米)のオマージュとして作られている。

 物語もほとんど「E.T.」のような展開で進む。貧しい農夫バザルバイとアブドラジャンの朴訥とした交流を中心に、アブドラジャンの奇跡の力の恩恵にあずかる村人達の姿、”肝っ玉母さん”バザルバイ夫人の優しさ等が描かれていく。後半はアブドラジャの身に権力の手が忍び寄るという、まさに「E.T.」を地で行く展開だ。

 キャラでは正直者で間抜けなバザルバイが良い。アブドラジャンとのファーストコンタクトで見せる慌てぶり、紙幣の偽造で見せるリアクション、稚気溢れる姿に愛着感が持てる。言わば子供がそのまま大人になったようなオッサンで、だからこそ宇宙人との交流もすんなりと受け入れられるのだろう。

 一方で、微妙に風刺を効かせた所に歯ごたえも感じられた。
 ウズベキスタンはソ連崩壊後独立するが、独裁政権カリモフが権力を握ることで真の意味の自由はいまだに訪れていない。ただ一人空を飛べない議長は権力者カリモフを投影しているのだろう。だとすると、アブドラジャンは国民の自由の象徴のようにも取れる。
 脱力コメディと侮る無かれ。この結末に託されたメッセージは意外に重いものである。
[ 2009/01/15 17:54 ] ジャンルコメディ | TB(0) | CM(0)

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