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スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ

破天荒な和製ウェスタン。何もかもが過剰に作られていて楽しい。
SUKIYAKI WESTERN ジャンゴ スタンダード・エディションSUKIYAKI WESTERN ジャンゴ スタンダード・エディション
(2008/02/06)
桃井かおり伊勢谷友介

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「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」(2007日)星3
ジャンルアクション・ジャンルファンタジー
(あらすじ)
 壇ノ浦の戦いから数百年後。義経率いる源氏と清盛率いる平家が睨み合いを続ける寒村に一人の凄腕ガンマンがやって来た。源平は村の埋蔵金を狙って対立を深めていたが、犠牲に晒されるのは村人達ばかりだった。その中に混血児の少年がいた。ガンマンは少年に自分の生い立ちを重ねて見る。そして、この戦いを終わらせるべく立ち上がるのだった。
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(レビュー)
 セリフが全編英語の異色の和製ウェスタン。

 監督・脚本は鬼才三池崇史。この監督は大見得をきって冗談みたいな映画を撮るので、出来上がったものは多かれ少なかれ賛否が分かれる。過去に失敗と評された作品もあるが、今回に限って言えば概ね成功しているのではないだろうか。これだけのキャストとバジェットを使って、出来上がったのがマカロニ・ウェスタンのオマージュ。しかも、バカ映画なのだから、三池流の冗談も堂に入っているとしか言いようが無い。

 アクの強い人物達が賑々しく騒動を繰り広げているが、最も印象に残ったのは木村佳乃演じる静だった。清盛に夫を殺されレイプされたことで、反対勢力である義経の情婦に落ちぶれていく。妖艶な雰囲気を醸しつつ悲劇のヒロインを体を張って演じた度胸が素晴らしい。泥まみれのレイプ・シーンをカットを切らずに果敢に演じている。編集で切ったのが惜しまれるくらいだ。また、息子の前で見せる”女”から”母親”への豹変も印象的だった。不思議なダンスを踊るシーンはご愛嬌(笑)

 他に、クライマックスで独壇場のバイオレンスを見せる桃井かおりも目立っていた。もっとも、彼女の場合は役柄のインパクトという気もするが‥。松重豊との間に見せるかすかな恋慕は泥臭くて良かった。
 その他に、特殊メイクで怪演する安藤正信も実に楽しそうに演じていて良い。この辺りには三池崇史の遊び心が多いに感じられる。

 ただ、ここまでアクの強いキャラが登場すると、それぞれに役を食いあい並び立たないというデメリットも生じる。その煽りを食らったのが、堺雅人と石橋蓮司だ。実に勿体無い使い方をしている。

 物語はメタ映画的な構造を持っていて、特にマカロニウェスタンのオマージュが色濃い。他に時代劇やカンフー映画のパロディ、あるいはキャスティング上の遊びも散見でき、クスクスしながら見れた。ただ、中盤の展開が冗漫なのは否めない。コンパクトに切り詰めればもっとテンポ良く見れただろう。

 映像はハイテンション&スタイリッシュで、クライマックスの降雪演出にはさすがに参った。単に”格好いいから”という理由しか思い浮かばないのだが‥。意味がない所がこの映画の魅力だとすれば、このクライマックスシーンは正にそれを顕著に表していると言っていいだろう。
 撮影の栗田豊通は世界で活躍する数少ない日本人カメラマンである。スタイリッシュな画作りをするカメラマンであることは知っていたが、下品な三池テイストとどう折り合いを見せていくのか?心配したが両者の感性は上手く噛み合っていると思った。
[ 2009/03/28 02:06 ] ジャンルアクション | TB(0) | CM(0)

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