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馬鹿が戦車(タンク)でやってくる

馬鹿ゆえにその生き様は心に残る
馬鹿が戦車でやってくる [DVD]馬鹿が戦車でやってくる [DVD]
(2007/05/25)
ハナ肇岩下志麻

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「馬鹿が戦車(タンク)でやって来る」(1964日)star4.gif
ジャンルコメディ・ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 小さな田舎村。元少年戦車兵のサブは、年老いた母と頭の弱い弟と暮らしていた。村の土地はほとんどが大地主のものだったが、サブの家と畑だけは違う。ある日、大地主が手土産を持ってやって来る。土地を狙っているのが見え見えで、サブはその手に乗るかと追い返した。一方、サブにはずっと恋焦がれている女性がいた。何の因果か、その相手は大地主の娘紀子である。彼女は病弱のため長年自宅療養を余儀なくされていたが、ようやく医者から外出の許可を貰った。その快気祝いにサブも招待されるのだが‥。
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(レビュー)
 村中から馬鹿にされる豪傑サブが戦車に乗って大暴れする痛快悲喜劇。

 山田洋次監督・ハナ肇主演による「馬鹿シリーズ」の第3弾。前2作は未見だが、夫々に別個のストーリーとして作られているので、これ単体だけでも楽しめる内容になっている。

 一見すると”ピエロ”の自己完結というアナーキーなドラマに思えるが、基本的にはヒロイン紀子を巡る人情ドラマに軸足を置いているという点で、いかにも山田洋次テイストな物語になっていると思う。後の「寅さんシリーズ」にも通じる”アウトサイダー”と”マドンナ”という人物配置が確認できて興味深い。

 コミカルなシーンも芸達者な俳優陣のおかげで生き生きとしたものになっている。ハナ肇演じる強烈なサブのキャラクターを筆頭に、頭の弱い弟兵六、年中セックスしている団子屋の夫婦、真面目な新任巡査、世話好きな郵便局員等、皆個性的だ。
 序盤の新任巡査目線による人物紹介は実に手堅く進められていて感心させられるが、逆にこれだけ多彩な人物が登場するとドラマの方向性が拡散するのではないか?という不安に襲われた。しかし、クライマックスに向けての一点集中な作劇が明確に打ち出されており、そんな心配は無用だった。むしろ、大狂騒と言ってもいいクライマックスの盛り上がりは、彼等多彩な人物達があってこそと思えてくる。

 物語は釣り船の船頭が都会からやって来た客達に話して聞かせる劇中劇になっている。ドラマに寓話性、神話化を与えんとする構造の妙技で、普通だったら深刻になってしまうところを、どこか愛着のある物と感じてしまうのは、一歩引いて見れるこの物語構造にあると思う。まるで御伽話のように見れてしまった。
[ 2009/04/23 00:26 ] ジャンルコメディ | TB(0) | CM(2)

お疲れ様です。
先日は私も観させて頂きましたが、
あの後私も馬鹿シリーズを色々調べまして、
ハナさんがまだ駆け出しだった頃の山田監督のセンスを見抜き、
積極的に組むようになっていたとの事で、
今回の『戦車』でも、
当代屈指の喜劇人と屈指の映画製作者の
魂のぶつかり合いを見れたように思います。
ハナさん亡くなられてからもう15年以上経つんですね。
そりゃ私も年取る訳です…。
今回はこれにて。
[ 2009/04/24 10:06 ] [ 編集 ]

クレイジーキャッツ黄金時代の隠れた名作‥という感じがしました。全メンバーが出ているわけではないのですが、やはり個々のキャラが際立っているので、これだけでも十分濃ゆい(^_^;)
本作は山田監督の資質も十分伺える快作ですね。
[ 2009/04/25 00:50 ] [ 編集 ]

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