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ボーン・アイデンティティー

敵の描き方は重要である。それを痛感させられる。
ボーン・アイデンティティー [DVD]ボーン・アイデンティティー [DVD]
(2003/06/27)
マット・デイモンフランカ・ポテンテ

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「ボーン・アイデンティティ」(2002米)hoshi2.gif
ジャンルアクション・ジャンルサスペンス
(あらすじ)
 嵐の海で瀕死の男が漁船に助けられた。男は記憶喪失で自分が何者か分からない。唯一の手がかりは体内に埋め込まれたマイクロカプセルに記されていたスイス銀行の口座番号だけだった。男は早速銀行を訪ねるとそこで驚愕の事実を知る。自分はジェイソン・ボーンを名乗り、偽造パスポートと拳銃を手に欧州各地でスパイ活動をしていたのだ。その直後、何者かに命を狙われる。銀行でたまたま出会った女性マリーの協力を得てボーンは本当の自分を知るためにパリへと向かう。
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(レビュー)
 スパイ・アクション作品「ジェイソン・ボーン」シリーズの第1作。
 それまでは割と地味な作品に出演する事が多かったM・デイモンが、本作で肉体派ヒーローを演じイメージを一新。シリーズ化され当たり役となった。

 まず、記憶喪失のスパイというモティーフに引きつけられる。名前や家族、過去を失ったボーンが、組織に命を狙われながら徐々に「自分」を取り戻していくというプロット。ベースでは「仮面ライダー」や「人造人間キカイダー」というヒーロー物にも共通するような、出自にまつわる自己葛藤という図式が確認できる。これが魅力的に思えた。
 また、ドラマの過程で描かれるヒロインとのかすかな恋慕も中々良い。彼の人間性を引き出すべく効果的な人物配置だ。驚異的な肉体を持った殺人マシーン、ボーンを無垢な人間に戻すための”癒し”として存在している。ただし、キャスティングに関しては大いに不満が残ったが‥。本作の女優にそこまでの魅力を感じられなかった。

 プロットと人物配置は面白い一方、場面場面におけるサスペンスとしての面白さ‥というと、これは残念ながら今ひとつという感じがした。魅力的な設定をサスペンス的な面白さに結び付けられていない。
 要因の一つは、ボーンを追う組織の描き方にある。極めて地味且つルーティンな描写に終始するためボーンにとっての脅威性が余り感じられない。この際、組織の正体は臭わす程度にして、ボーンの視点に固定して描いたほうが追い詰められ型サスペンスとしては面白くなったのではないだろうか?
 また、ボーンに襲い掛かる暗殺者達の描き方についても同様の事が言える。身顕しのシーンこそ「オッ?」と期待させたが、実際に登場してからは案外見掛け倒しでガッカリさせられた。これだけ個性的な暗殺者達が揃っているのなら、もっと斬新な対決シーンを作れたはずなのに‥。

 色々と不満は残るが、アクション演出そのものについては中々スピーディーで及第点を上げられる。特に、パリのカーチェイス・シーンは見応えがあった。ボーンが驚異的な握力でビルの壁をつたっていくシーンにはさすがに突っ込みを入れたくなったが、これも中々面白いアクションシーンである。

 尚、本作は最初からシリーズ化されることを見越したうえで作られた作品である。色々と謎が残されたまま終わっており、続編を見るとそのあたりの所は解明されるのだろう。したがって、序章にあたる本作を見ただけでは評価し辛いという面はある。次も見てね~的な謎を、さも当然のように残している所が少し嫌らしすぎたため★2つとさせてもらった。
[ 2009/06/06 01:14 ] ジャンルアクション | TB(0) | CM(0)

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