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シッコ

いつものM・ムーア節で面白く見れるが、今回は前2作に比べると踏み込みが足りない。
シッコ [DVD]シッコ [DVD]
(2008/04/04)
マイケル・ムーア

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「シッコ」(2007米)星3
ジャンルドキュメンタリー・ジャンル社会派
(あらすじ)
 アメリカ保険業界の内幕を暴露したドキュメンタリー作品。 国民皆保険を持たないアメリカでは民間の保険会社に加入するしかない。貧しくて保険金を払えない層は手当ても受けられない。しかし、2億5千万人にいると言われている保険加入者も決して安心というわけではない。本作はその実態に迫った問題作である。
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(レビュー)
 監督は「ボウリング・フォー・コロンバン」(2002米)や「華氏911」(2004米)で、ドキュメンタリー映画に新風を吹き込んだM・ムーア。とかくお堅いイメージが付きまとうこの種のジャンルに娯楽要素を盛り込み、楽しく見せようというのが彼の作品スタイルだ。今回もそのスタイルに変わりはない。しかし、前2作と比べると臆したかな?という印象を受ける。グアンタナモの米軍基地へ乗り込もうとしたアイディアは良かったが、身の危険を感じて早々に撤退。M・ムーアらしい過激な行動をもっと見てみたかった気がする。

 前半はアメリカの医療保険制度の実態が綴られているが、日本に住んでいる者からすると信じられないような事実が色々と出てきて驚かされる。
 後半はイギリス、フランスの皆保険制度の素晴らしさを例に挙げて、アメリカにも優れた医療保険制度を‥と提言している。確かに福祉の基礎を成す重要な制度であるし、現にオバマ政権は国民皆保険の設立を公約として掲げている。しかし、この制度にもマイナス面があるということを忘れてならないだろう。
 イギリスとフランスは税金が異常に高いことで知られている。貧しい層への所得の再分配が税金の高騰に繋がっているのだ。この制度に甘えて敢えて職を持たずホームレスとして生活保護を受けている者もいると言う。一所懸命働いて半分近くも税金で取られる者にとってはたまったものでははい。
 この映画はそのあたりのマイナス面を恣意的に描いていない。問題認識を持たせるドキュメンタリー映画なら、制度の功罪を公平に描くべきではないかと思った。

 これまでもかなり恣意的な内容で作品を撮ってきたたムーアだが、今回ばかりは説得力という点で疑問符が残る。むろん表現者である以上、メッセージをはっきりと主張することは大切だ。しかし、今回の提言をそのまま鵜呑みにするのはいささか危険ではないか‥と、個人的には思ってしまった。

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