映画ありのまま

こんにちはorはじめまして、ありのと申します。 ここは見た映画について気ままにレビューを垂れ流すブログです。 最近増えてきたのでジャンルにエロティックを追加しました。(2009.8.14)

猟奇的な彼女

2009.06.21(00:10)
個人的には前半戦>後半戦>延長戦という評価。
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「猟奇的な彼女」(2001韓国)星3
ジャンルロマンス・ジャンルコメディ
(あらすじ)
 大学生キョヌは、電車の中で泥酔した女性を介抱する羽目になる。見た目の可愛いらしさとは裏腹に性格は凶暴。そんな彼女に振り回されながら、キョヌは彼女の失恋の涙を見る。彼女を支えたい‥。彼はその日から彼女に甲斐甲斐しく仕えるようになっていった。そんなある日、いつものように泥酔した彼女を自宅まで送って行った時、偶然彼女の両親から思わぬ話を耳にする。
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(レビュー)
 人の良い大学生と性格凶暴な女性の恋を綴ったラブ・ストーリー。

 正直このオチには閉口してしまった。「努力した者に奇跡は訪れる」というメッセージを言いたいのだろうが、伏線の弱さに加え、2年という長期にわたる二人の喪失感をダイジェスト風に表現したことで、”偶然”は偶然以上のモノに見えないところが残念である。映画は「前半戦」「後半戦」「延長戦」の3部構成になっており、「延長戦」のご都合主義振りには少し辟易してしまった。

 それにしても、この映画の魅力は何と言っても、奔放で独善的な”彼女”のキャラクターと、それに振り回される劣等大学生のダメッぷり、この関係性に尽きる。

 彼女の魅力が存分に出ている前半が特に面白く見れた。
 ゲロを吐いたり、すぐに喧嘩腰になったり何なんだこの女は?というマイナス面を初めに見せておいて、その後に可愛らしい一面、しっかりした一面というプラス面を見せていく。男心を微妙にくすぐるように造形されていて、見せ方が非常に上手い。
 一方のキョヌも中々魅力的である。見た目は冴えない大学生という風貌だが、泥酔した彼女を介抱してあげたり、足に合わない靴を交換してあげたり、涙ぐましい献身振りを見せ、初々しい恋心を見事に体現している。彼の行動には身体目的の下心は無く、彼女の失恋を癒してあげたいという純粋な優しさだけが存在する。この思いが彼の人間的な魅力を引き上げ、ひいてはこのロマンスを爽やかなものにしている。

 大らかな優しさで女性を包み込むというのは、ある種男の理想である。一方、女性にとっては素の自分を受け止め理解して欲しいという願いもある。両者の理想を上手くキャッチアップしたのがこの映画で、正にカップルで見るデート・ムービーとして実に”したたか”に作られていてると思った。

 笑えたシーンは幾つかあって、電車の賭けシーンは微笑ましかった。また、トイレに入ったキョヌが××に驚くシーンも笑えた。コメディ部分は終始楽しく見れる。

 一方、ロマンス描写はコッテリし過ぎて受け付けないシーンが幾つかあった。例えば、彼女が学校でピアノを演奏するシーンは、音楽とカメラワークの過剰演出に胸焼けを起こしそうになった。韓国映画特有‥と言ってしまえばそれまでだが、こればかりは仕様が無い。感性の問題である。

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