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レディ・チャタレー

レディ・チャタレー ヘア無修正完全版 [DVD]レディ・チャタレー ヘア無修正完全版 [DVD]
(2008/04/25)
マリナ・ハンズジャン=ルイ・クロック

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「レディ・チャタレー」(2006仏ベルギー英)hoshi2.gif
ジャンルロマンス・ジャンルエロティック
(あらすじ)
 炭鉱村にそびえ建つラグビー邸。新妻コンスタンスは、第1次世界大戦で半身不随になった夫クリフォードの傍に仕えていた。ある日、森に散歩に出かけた時に猟師パーキンの入浴姿を見る。夫婦の営みが疎遠だった彼女はその光景に胸が高鳴った。以来、時々彼の小屋を訪問しては交遊を育んでいった。孤独なパーキンも日頃の寂しさから自然とコンスタンスの肉体を求めていくようになる。
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(レビュー)
 D・H・ロレンスの文芸ロマンス「チャタレイ夫人の恋人」の映画化。これまで何度も映画化されてきた作品だが、最も有名なのは「エマニエル夫人」(1974仏)のS・クリステル主演で製作された1982年版だと思う。幼い頃にTVで見たが、濡れ場のシーンは今でも印象に残っている。確か公開当時も結構話題になったはずである。

 原作は女性の性の解放を描いたことで知られる名著であるが、同時に超えられない階級の差をシビアに捉えており、当時の世情がよく分かるという点で歴史的価値のある作品だと思う。こうしてたびたび映像化されるのも頷ける話だ。

 ストーリーは一応うろ覚えではあるが知っていたので、見るべき点は”どう演出され、どう料理されているか?”という点につきる。しかし、緩慢な展開のせいもあるだろう。改めて見てみると少し退屈してしまった。仕方が無いことだが、どうしても既視感を覚えてしまう。

 ただ、ラストで少し意外なエピソードが挿話されていて、ここについては面白く見れた。パーキンが今のような隠者生活を送るようになった原因。それがラストで告白される。これには切なくさせられた。

 彼は最後まで愛に純真な男だったのだと思う。実は、コンスタンスに求めたものは子供の頃に得られなかった”母性”だったのかもしれない。それが彼の最後の言葉から伺える。
 しかし、コンスタンスがパーキンに求めたものは肉体的快楽、およびそれに伴う心的快楽だった。客観的に見れば、彼女は子供を持ちたいという願望を満たすための種付けとしてパーキンを利用した‥と取れなくもない。これはパーキンが求める”母性”、つまり与える愛とは相容れないものである。コンスタンスが求めたのは、自分の母親願望を満たすために捧げられるべき”奉仕愛”だったのである。そこにこの不倫のそもそもの不幸があるように思った。

 また、コンスタンスは貴族出の淑女として育った箱入り娘であるから、俗世を生きてきた下男パーキンの気持ちを汲み取るだけの気遣いを持ち合わせていない。パーキンにとっては余りにも無情な関係である。

 映像は文芸作品らしい美しい佇まいを見せる。ただし、ベッドシーンに関しては耽美的・陶酔的な美しさがもう少し欲しかった。また、終盤に行くに連れて編集の粗が目立ったのもいただけない。どうしても気になってしまい、物語に中々没頭できなかった。総じて演出面の不満が惜しまれる。
[ 2009/07/21 00:41 ] ジャンルロマンス | TB(0) | CM(0)

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