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戦艦バウンティ号の叛乱

C・ロートンの悪役振りが見所。
戦艦バウンティ号の叛乱 [DVD]戦艦バウンティ号の叛乱 [DVD]
(2007/01/26)
クラーク・ゲーブルチャールズ・ロートン

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「戦艦バウンティ号の叛乱」(1935米)星3
ジャンル人間ドラマ・ジャンル古典
(あらすじ)
 18世紀末、イギリス海軍バウンティ号がパンの苗木を求めてインドのタヒチに向けて出航した。艦長のブライは冷酷無比な軍人で、出航直前、上官に反抗した乗員に体罰を加えて殺してしまう。不安と恐怖が覆う中、航海は始まった。そして、早速士官候補生バイアムがトラブルを起こして懲罰を受けることになる。副官クリスチャンは、人権を無視したブライのやり方にたまらず反旗を翻す。
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(レビュー)
 冷酷な艦長ブライと人道主義な副官クリスチャンの対立を軸に、艦船で起こる乗員達の反乱をエネルギッシュに描いた海洋ドラマ。

 乗員達の怒りのマグマが艦船という密閉された空間の中で沸々と湧き上がっていく様が丁寧に描かれている。ただし、この緊張感が持続するのは中盤までである。途中からドラマの舞台は艦船を離れ適役ブライも退場する。そのため、前半のテンションがややトーンダウンしてしまったのは残念だった。本作は軍隊にはびこる理不尽な縦社会に対するアンチテーゼがテーマになっている。したがって、悪役ブライと善人クリスチャンの対立ドラマでとことん突き詰めて欲しかった気がした。

 キャスティングでは、何と言ってもブライ艦長を演じたC・ロートンの悪役ぶりが素晴らしい。元々不敵な面構えの巨漢ロートンだが、これが実にハマリ役。憎々しく好演している。
 乗員達は囚人や貧民出の若者、老人ばかりで軍人は一人もいない。そんな彼等をブライは人権を無視した強権で支配する。鞭を打ち、炎天下に張り付けをして海底に突き落とす。挙句の果てに、貴重な食料と乗員の私物を横領しているのだ。副官クリスチャンでなくとも、彼のやり方には怒りを覚えてしまう。
 しかし、そんな悪漢ブライだが、彼は中盤からもう一つの顔を見せるようになる。それは強靭な精神と肉体を持った軍人としての顔である。クリスチャンを中心とした乗員達の叛乱によって船を追い出された彼は、大海原を小さなボートで漂流する羽目になる。そこでのサバイバルシーンが凄まじい。下士官達にこのまま舐められてなるものか!とばかりに、生きてこの窮地を脱しようと必死の形相を見せるのだ。その姿には軍人としてのプライドすら感じられ、実に天晴れというほか無い。単なる成り上がり者ではない。ある意味で、クリスチャン達よりもずっと軍人らしい軍人という言い方も出来る。

 この映画のもう一つの見所は、美しく撮られたタヒチのシーンだった。タヒチに到着した一行は、そこで暫しの休息を取るのだが、現地人との交流が朴訥とした雰囲気で描写されている。艦内での地獄のような日々を考えたら、ここでの平穏な暮らしは正に天国のようで、ドラマ的にも映像的にもメリハリが上手く効いている。
[ 2009/10/06 00:32 ] ジャンル人間ドラマ | TB(0) | CM(0)

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