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戦場のジャーナリスト

感動の実話だが作り方に難がある。
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「戦場のジャーナリスト」(2000仏)hoshi2.gif
ジャンル戦争・ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 ニューズウィークのカメラマン、ハリソンは、サラと職場結婚し二児をもうけ幸せな暮らしを送っていた。そろそろ引退を考えていたある日、最後の仕事としてクロアチア紛争の取材が命じられる。ハリソンが発ってから数日後、サラの元に彼の訃報が届いた。夫の死を信じられない彼女は現地へ向かう。
映画生活

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(レビュー)
 戦場カメラマンの夫の生存を信じる妻の姿を、凄惨な光景を交えて描いた戦争ヒューマンドラマ。

 戦地ユーゴスラビアへ向かう妻サラの行動をどう捉えるかで、この映画の評価は分かれてきそうである。世間知らずで無謀な女性と捉えるか、あるいは勇気のある女性と捉えるか?つまり、彼女の行動に説得力を感じられるかどうかで感想がだいぶ変わってきそうである。
 尚、本作は実話が元になっているということである。実話というだけで一定の説得力はあるが、はたして事実はどうだったのか?映画はどこまで脚色しているのか?個人的にはそんな穿った見方をしてしまいたくなるような作品だった。というのも、戦地に赴くにあたってのサラの不安、私生活のしがらみといった”前振り”が端折られているので、戦地に赴く説得力が全く感じられないのである。ドラマにリアリティを持たせるなら、ここを描くことは必携だったろう。したがって、自分はただの無謀な女性と言う風にしか見れなかった。切迫感が薄い。

 また、物語の視座はドラマを語る上で重要な部分である。そこが明確にされていないと物語に入り込めなくなってしまうからだ。本作はこのドラマの視座にも支離滅裂な所がある。最初はサラの視点で描かれるのだが、中盤から同行するカメラマンの視点でドラマが展開されていく。これによってサラの葛藤がぼやけてしまったように思う。

 クライマックスから終盤にかけての展開にも不満が残った。そもそもサラと一緒に生死を掻い潜ってきたカイルの存在について何もフォローされずじまい、というのはどう考えてもおかしい。この結末をして万々歳は無いだろうと‥。

 キャストではサラを演じるのA・マクダウェルが中々頑張っている。ロマコメを中心に活躍する彼女が、本作のようなシリアスなヒロインを演じるのは珍しい。凄惨な光景を目にして恐々とする姿に演技としての見所が感じられた。しかし、厳しく見てしまうと、やはり全体を通して演技が”軽め”に写ってしまう。

 色々と不満の残る作品であったが、戦闘シーンは中々臨場感があって良かったと思う。特に、最悪の戦地となるブコバルの惨状は暗澹たる思いにさせられた。

 尚、同じクロアチア紛争描いた作品で「ブコバルに手紙は届かない」(1994英米クロアチア)という映画がある。そちらの方が映画的には上手く作られていると思う。スタッフ・キャスト共に現地の人間ということで、戦争の悲惨さをリアルに切り取った力作だ。本作を見てクロアチア紛争に興味を持った方は、ぜひそちらもお勧めしたい。

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[ 2009/10/18 13:54 ] ジャンル戦争 | TB(0) | CM(0)

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