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悪夢のエレベーター

密室劇のサスペンスとちょっと癖のあるブラックな笑いが楽しめる。
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「悪夢のエレベーター」(2009日)星3
ジャンルコメディ・ジャンルサスペンス
(あらすじ)
 妻の出産に駆けつけようとしていた順はどういうわけか気を失い、目が覚めたらマンションのエレベーターの中にいた。そこにはヤクザの三郎、自殺願望のゴスロリ少女カオル、ジョギング中の中年男静夫がいた。エレベーターは故障中で外に出れない。深夜ということもあり幾ら待っても助けが来ず、次第に4人の中で絶望感が漂う。そして、順はあることに気付く。
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(レビュー)
 エレベーターに閉じ込められたワケあり4人の運命やいかに?彼等の人生が明らかになるにつれて一つの陰謀が見えてくる‥。

 監督はこれが初監督になる堀部圭壱。元々テレビのバラエティー番組の構成作家で、俳優としての顔も持つマルチな才能を持った人物なそうである。果たして畑違いである映画でどこまでその力量を発揮することができるのか?お手並み拝見といったところである。

 しかし、本作を見るとテレビと映画の作り方における違いが明確に出てしまった‥という印象を持ってしまった。予算、人材の限界もあろうが、それを補う演出に関しては実力次第である。エレベータという密室空間設定を上手く料理しきれていない。例えば、同じような設定である「CUBE」(1997カナダ)と比較すれば、サスペンスの盛り上げ方、切れ味という点で数段落ちると思う。
 また、これはストーリー展開の方の問題であるが、結構強引な部分が見受けられた。管理人にまつわるエピソードは、果たしてどこまで引っ張る必要があったのか‥疑問が残る。その他にも突っ込みを入れたくなる場面が幾つかあった。コメディなので一々突っ込みを入れても仕方が無いのだが、ある種コンゲーム的な要素を持った作品であるのだから、観客に不審の目を抱かせないような作り方に徹して欲しかった気がする。

 ただ、色々と不満は残るものの、4人のキャラクターの面白さ。個々のバックストーリーに切り込むことでガラリとシチュエーションを変えて展開される後半部分については面白く見れた。”口コミ禁”という触れ込みなので詳細は書けないが、アッと言わせるようなどんでん返しが用意されている。しかも、そのどんでん返しは大きく二つ登場する。

 まず、中盤で起こる一つ目のどんでん返しは、開始早々に気付きそれほどの驚きは無かったのだが、意外性があったのは二つ目のどんでん返しである。随分前に見た「ユージュアル・サスペクツ」(1995米)のラスト。あれに似た痛快さが感じられた。

 そして、本作はラストの幕引きも良い。映画の冒頭で三郎が語っているように、この4人は皆”人生の二軍選手達”である。消化試合である人生に一発逆転のホームランを打つ事が出来るかどうか?その答えがこのラストに集約されていると思った。即物的に答を出さず、敢えて遠まわしに語っているところに味わいが生まれる。本作には同名小説の原作が存在する。このラストへの持って行き方、トリッキーな語り口は、もしかすると原作の優れた点なのかもしれない。
 最後にこれから見ようという人へ-----------
エンドロールが終わっても絶対に席を立たないこと!
[ 2009/11/03 00:47 ] ジャンルコメディ | TB(0) | CM(0)

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